女子シングルス決勝。初優勝を果たした張本美和(カメラ・頓所 美代子)

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卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 最終日(9日、横浜BUNTAI)

 男女の決勝が行われ、世界ランク3位の第1シード張本美和(18)=木下グループ=が、ホームで日本女子初となるチャンピオンズ2勝目を飾った。準決勝で世界ランク6位の王芸迪(おう・げいてき)、決勝では同5位の前回女王・陳幸同(ちん・こうどう)の王国・中国勢をともに4―2で破った。男子は兄・智和(23)=トヨタ自動車=が呉羿誠(韓国)に4―1で勝ち、大会2連覇。張本兄妹は、シニアの国内開催では初となる同一大会Vを成し遂げた。

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 「張本」コールが沸いた横浜で、日本女子のエース・美和が歓喜のジャンプだ。前年覇者・陳との3―2の第6ゲーム(G)。マッチポイントで渾身のバックハンドで勝負を決めた。「まさか優勝できるとは。日本での優勝は意味がある。うれしすぎて跳びはねちゃった」と歓喜した。

 仙台市出身だが、今大会の開催地・神奈川は、中1から拠点を置き、学業との両立で成長してきた第二の故郷。今年3月に史上最年少17歳272日で初Vした重慶大会に続く2勝目をホームでつかんだ。

 価値ある中国勢連破だ。準決勝の王戦に続いて攻めの姿勢を貫いた。決勝でも陳の反撃を止めた。第1Gから高速ラリーに打ち負けなかった。陳から先に2Gを連取。2―1の第4Gでは、10―9からバックハンドで奪取した。昨年決勝で世界女王の孫穎莎を破った強敵に、隙をみせなかった。5日の初戦では劣勢に回り「電車で帰る」と、心が折れかけた中での頂点だ。

 兄・智和とシニア国内開催で初のアベックV。卓球一家に生まれ、2歳で本格的に競技を始めてから、5歳上の兄は小学生以下の全国大会で6連覇。重圧はなかったというが「すごいお兄ちゃんの妹」と自覚してきた。14歳でシニアの国際大会に参戦してから同じ舞台で戦い、最近は技術の相談もしたりと尊敬の念は変わらない。兄の連覇は会場裏で見届け、「おめでとう」とまた跳びはねた。

 今年の正月休みで仙台に帰った。「殻を破る」と決めた26年。全日本選手権での史上初の4冠から快進撃が続く。日本人初のシングルス金メダルを目指す28年ロサンゼルス五輪まで2年。次は今大会で不在だった世界ランク上位の中国勢の壁を破る。10日には休むことなく次戦の欧州スマッシュ(スウェーデン)へ出発する。「もっと上の選手がいる。勝てるように」。思い出深い地元Vを、2年後の夢舞台への足がかりにする。(宮下 京香)