[8.8 J1第1節 柏 2-1 水戸 三協F柏]

 試合を決めたのは、柏レイソルの“大黒柱”だった。1点リードで迎えた前半36分、ボランチの位置まで下りてセンターサークル内でMF中川敦瑛のパスを受けたMF小泉佳穂は、ピッチ中央をドリブルすると、PA手前まで運んだところで左足を振り抜く。強烈なミドルシュートがゴール右上に刺さった。

「正面のコースを味方がうまいこと空けてくれて、そこに運び込むことができたので、運び込めたのがすごくいいポイントだったかなと思います」

 小泉がボールをもらって前進したときには、水戸の最終ライン上にFW垣田裕暉、FW山内日向汰、DF久保藤次郎が構え、さらにMF熊坂光希も高いポジションを取っていた。味方が相手を押し下げたことで、小泉の前には敵も味方もいない状況がつくられていた。

「最近得意にしている」と小泉が言うように、5月30日の百年構想リーグプレーオフラウンド第1戦の京都戦でも、この日と同様に左足でミドルシュートを見舞っていた。小泉は「10本打って10本入るシュートではないと思うので。その1本目がきたのは、すごく幸運ではあった」と開幕弾をよろこんだ。

 FW垣田裕暉の先制点も小泉が起点となっていた。ハーフライン手前でDF久保藤次郎のパスを受けた小泉は、右サイドのスペースにスルーパスを送る。対面のMF山本隼大を置き去りにした久保はそのままPA内に進入し、垣田へのアシストを記録した。

「藤次郎がいい形で食いつかせて、相手を置いていけた」と先制点の場面を小泉は回想した。

 先制点の起点となり、自らは豪快なミドルで追加点。柏の攻撃をけん引する背番号8が、新シーズンも初戦からその存在感を見せつけた。

(取材・文 奥山典幸)