「再結成するなら5人全員がいい」「でも、どうしても連絡が取れなくて…」元ZONE・MIZUHO(38)が明かす「19年ぶりに芸能界復帰」した本当の理由〉から続く

「芸能界に未練はまったくありませんでした」

【現在は17歳息子の母】ZONEのドラマー・MIZUHOさんの当時と現在を見る《元メンバーMAIKOさんとのツーショットも…》

 そう振り返るのは、2024年に約19年ぶりに芸能活動を再開した、元ZONEのドラマー・MIZUHOさん。

 2001年にリリースされた『secret base 〜君がくれたもの〜』は、四半世紀が経った今も、世代を超えて愛され続ける名曲となっている。一方で、MIZUHOさんは人気絶頂の2005年にグループを脱退。その後はホテル業界へ転身し、ソムリエの資格を取得。

 2011年に「10年後の8月」という歌詞にちなみ期間限定でZONEが再結成された際にもその姿はなかった。そんな彼女が、なぜ約19年という歳月を経て再び表舞台へ戻る決断をしたのか。

 ZONE時代の驚きの月収や、ZONEと『secret base 〜君がくれたもの〜』にかける想い――。MIZUHOさんが過去から現在までを振り返った。(全4回の4回目/最初から読む)


MIZUHOさん 本人提供

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ZONE時代の印税はゼロ、月収は8万円だった

――芸能活動を再開されてからはテレビ番組への出演も増えています。7月24日に放送されたABEMAの番組『脳汁じゅ〜す』では、ZONE時代の印税についてかなり踏み込んだ内容をお話しされていましたね。

MIZUHO あの日は元19の岡平健治さんも出演されていて、「2000年代のアーティストの当時の話を聞かせてください」というテーマだったんです。

 番組では健治さんの過去のお金のトラブルがメインでしたが、その流れで私も「印税は1円ももらっていません」「当時の月収は8万円でした」とお話ししたところ、皆さん驚かれていました。

――『secret base』が大ヒットし、NHK紅白歌合戦にも3年連続で出場されていましたが、それでも月収はそのくらいだったのでしょうか。

MIZUHO そうなんです。取材やテレビ出演も、「宣伝になるから」という理由でギャラが発生しないこともありましたし、カラオケの歌唱印税も受け取っていません。

 実は、カップリング曲では作詞を担当した楽曲もあるので、いろいろな方から「今からでも請求したほうがいい」と言われることもありますが、私は事務所に育ててもらったという感謝の気持ちがあるので、今のところそのつもりはありません。本当に生活に困るようなことがあればその時は考えるかもしれませんけど(笑)。

時代を超えて愛される『secret base 〜君がくれたもの〜』

――さまざまな思いがある一方で、『secret base 〜君がくれたもの〜』は今なお世代を超えて愛され続けています。改めて、この曲が多くの方に歌い継がれていることをどのように感じていますか。

MIZUHO 本当に信じられないです。25年も前の曲なのに、今でもこうして取材していただけるのは、この曲のおかげだと思っています。

 たくさんのアーティストの方がカバーしてくださっていますし、もう自分たちだけの曲ではないような感覚もあります。ZONEを知らない世代の方が、この曲をきっかけに知ってくださるのもうれしいですね。

――MIZUHOさんのご家族の中でも、過去の活動が話題になることはあるのでしょうか。

MIZUHO 今年17歳になった息子は、友達にいじられてカラオケで『secret base』を歌うことがあるみたいです。

 たまにTikTokで他の方が歌ってくださった映像が流れてくることもあるそうで、息子から「これ、ママたちの声じゃないよね」と教えてもらうこともあります。まさか、親子で自分たちの曲を一緒に聴く日が来るなんて、当時は想像もしていませんでした。

いつかまた「ZONEとしてステージに立ちたい」

――芸能活動を再開された今、改めてZONEという存在をどのように感じていますか。

MIZUHO ZONEには今でもたくさんの素敵な曲がありますし、夏になると皆さんが思い出してくださるのもうれしいですね。

 ただ、私は一人で活動したいわけではありません。できることなら、またZONEとしてステージに立ちたい。その気持ちは今も変わりません。

――これまでホテル勤務やワインバー経営など、様々なご経験をされてきて、そこまで強く「またステージに立ちたい」と思うのはなぜでしょうか?

MIZUHO いろいろな仕事を経験して、本当にたくさんの方と出会いました。その中で感じたのは、「今の自分」がいる一方で、「ZONEのMIZUHO」という過去の自分も、ずっと一緒に生きているということでした。

 私は「ZONEのMIZUHOだ」って言われるのが嫌だと思ったことは一度もありません。音楽活動や芸能の経験が仕事に生かせたらと思ってきました。そして今、また新たに自分が夢中になって頑張れるものを見つけたいという気持ちになったんです。

 全く新しいことでもよかったんですが、芸能界に復帰して、再び音楽と向き合う機会もいただいて「もう一度本気で極めてみたい」と思うようになりました。

――さまざまな経験が、今のMIZUHOさんにつながっているんですね。

MIZUHO 「今の仕事がつらいから芸能界へ戻りたい」という気持ちは全くありませんし、私は昔も今も、人と出会うことが好きなんです。バーでお客様と話している時間も好きですし、ステージでドラムを叩いている時間も好き。ありがたいことに、どちらも自分の「好き」を仕事にすることができています。

 この先どうなるかは分かりません。一度は諦めていた夢でしたが、また少し風向きが変わってきたような気がしています。いつかまた、ZONEとして音楽を届けられる日が来ることを、今は信じています。

久しぶりのバラエティーでつい我慢しすぎて…

ーーさまざまな経験といえば、2024年7月8日放送の『有吉ゼミ』で激辛企画に挑戦し、見事完食されていました。テレビでは余裕の表情も見えましたが、実際はいかがだったのでしょうか。

MIZUHO 私、昔から我慢強い性格なので、つい辛さに耐えちゃったんですよね(笑)。

 スタッフさんからは「もっと辛そうな表情をしてください」と言われたんですけど、バラエティー番組も本当に久しぶりだったので、どうリアクションをすればいいのか、すっかり忘れてしまっていて。今思うと、「あれは番組的には良くなかったかな……」って反省しています。

――と言うと、収録中は辛さを我慢できていたのでしょうか。

MIZUHO スタッフさんがヨーグルトや胃薬まで用意してくださっていたのですが、その時はなんともなかったんです。

 ところが、その日の夜中3時頃になって、今まで経験したことがないくらいのお腹の痛みに襲われてしまって……。そこからは本当にトイレとお友達状態でした(笑)。「ああ、やっぱりあれは本当に辛かったんだな」と、その時になって実感しました。

――かなり遅れてダメージが来たんですね。

MIZUHO 番組では「CoCo壱の激辛を普段から食べています」と紹介されていましたが、実は出産してからは辛いものをあまり食べなくなっていたんです。だから久しぶりの激辛で、想像以上でした。もう、激辛企画はやりたくないですね(笑)。

小さなことでもまずはやってみるのがいい

――最後に、さまざまな経験を重ねてきた今のMIZUHOさんだからこそ、人生に迷っていたり、新しい一歩を踏み出せずにいる方へメッセージをお願いします。

MIZUHO えっ、こんな私がアドバイスしてもいいんですか(笑)。

 私は、「夢は絶対に持たなきゃいけない」とは思っていません。今、やりたいことがなくても、それだけで可能性がなくなるわけじゃない。だから、小さなことでもいいので、まずはやってみたらいいんじゃないかなと思います。

 私自身、好きなことを続けながら、その時その時のご縁を大切にしてきました。芸能界だけではなく、その後にホテルやバーで働いた経験も、全部今の自分につながっています。だから、遠回りだったとは思っていません。

 人生って、「これになりたい」と思った通りになるとは限らないんですよね。でも、目の前のことを一つひとつ一生懸命やっていたら、それが思いがけない未来につながることもある。

 もちろん、もがくことも大切です。でも、やめるという選択をすることも悪いことではありません。「こうしなきゃいけない」と自分を縛らず、休みたい時は休んでもいい。私だって、たまにはサボりますから(笑)。

 これからもご縁を大切にしながら、自分らしく歩んでいけたらと思っています。

(佐藤 ちひろ)