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 ◇ア・リーグ レッドソックス12―11ホワイトソックス(2026年8月6日 ボストン)

 歴史的進撃だ!レッドソックスは6日(日本時間7日)、本拠地でのホワイトソックス戦に延長13回、12―11でサヨナラ勝ち。4時間23分の激闘を制し連勝を8に伸ばした。9回以降の異なる5イニングで得点したのは近代野球で初となる驚異の粘り。吉田正尚外野手(33)も2安打1打点で勝利に貢献した。貯金は最多更新の12。借金14からの神がかり的な進撃で首位の座すらも見えてきた。

 延長13回。1死一、二塁で4番ダービンの打球が中前に抜けると、歓喜のナインを横目にチャド・トレーシー監督代行は心から思った。「神様ありがとう。試合が終わりました…」。4時間23分の大激戦。時計の針が午後11時を回っても、フェンウェイ・パークを埋めた3万7082人の地元ファンはほとんどが席を立たなかった。

 「連勝していて勝っている雰囲気の中で、誰も悲観することなく最後まで諦めずに戦った結果」。吉田も歓喜の輪の中で大喜びだ。ホ軍に5度、リードを奪われても全て追いつく驚異的な粘り。9回以降は「1、2、1、1、1」と得点した。MLB公式サイトは「9回以降の異なる5イニングで得点するのは近代野球で初」と伝え、「insane(狂気、常軌を逸した)」との単語で驚きを表した。

 これで8連勝とし、4得点以上の試合は28連勝。6月25日以降は31勝5敗で、直近29試合の26勝3敗は過去70年で4チーム目だ。歴史的な快進撃。その一員として吉田も快調に打ち続ける。4回1死一塁で左前打。6回無死二塁ではヒックスの100・4マイル(約161・6キロ)をはじき返し、左翼のグリーンモンスターを直撃する適時二塁打だ。

 直近6試合で4度目のマルチ安打。オリックス時代には7、8月の月間MVPを計3度獲得するなど、暑い季節は得意で「夏に打たないと仕事がなくなる。頑張ります!」と口も滑らかだった。

 止まらない勢いのまま、今季のホ軍との「ソックス(靴下)対決」は6戦全勝。ワースト借金14からの超V字回復で貯金は最多12となり、地区2位ヤンキースに0・5ゲーム差、首位レイズには5ゲーム差に迫った。「どのイニングで何が起きたのか思い出せない。信じられない試合だった」とトレーシー監督代行。残り48試合、「赤の進撃」はまだまだ続きそうな気配だ。(杉浦 大介通信員)