テレビ信州

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本格的な夏山シーズン。国内だけでなく海外からの登山者も増加する中、安全面では課題も出てきています。
装備や技量の不足により、遭難の件数が増えていて、長野など北アルプスにまたがる3つの県は新しい取り組みを始めています。

先月31日、北アルプス北穂高岳。

長野県警のヘリが救助に向かう先には登山道を外れ、動けなくなっている外国人登山者が…

「大丈夫?Are you all right?」

救助されたのは、フィンランド国籍の20代男性。けがはありませんでした。
荷物を落としたため、登山道を外れて拾いに行ったところ、 技量不足で行動不能になったといいます。

長野県警によりますと、今年の春山・夏山の外国人登山者の遭難件数は、4日までに22件・36人となっていて、前の年の同じ時期と比べて13件18人増加しています。遭難者の多くは、装備や技量が不足、悪天候の中、無理な登山をしている人が目立つといいます。

中村柊斗記者
「こちらは天候に恵まれ、大勢の観光客でにぎわっている上高地です。周りを見渡してみますと、外国人観光客の姿も多くみられます」

年間約120万人が訪れる松本市の上高地。北アルプスへ向かう登山者や観光客の玄関口として、6日もにぎわっていました。

フランスから(涸沢カールで1泊)
「涸沢小屋まで行きました。ヘルメットなど必要な装備を持っていなかったので、山頂には登れませんでした」

オーストラリアから(槍ヶ岳~穂高連峰を縦走)
「旅行の前にオンラインで調べて、登山の装備をオーストラリアから持ってきました。バックパックに大量の水と、食料、テント、寝るための道具」

カナダから(焼岳で山小屋に1泊)
「オンラインでの提出方法が分からなかったので、(登山計画書は)現地で書いて箱に入れました」

長野県はこれまで、外国人観光客向けに、冬のバックカントリースキーの啓発には力を入れていました。それに加え、遭難が相次いでいる北アルプスでの登山の啓発に力を入れることにしました。

今回、北アルプスにまたがる長野、岐阜、富山の3県で初めて合同で制作したのが、全編英語の安全登山啓発動画です。
北アルプス特有の自然環境や気象の特徴、安全に登山をするための装備や準備などを紹介しています。
最近では、国籍も多様化していることから、イラストでわかりやすく説明する工夫がされています。

長野県山岳高原観光課 馬場武親課長
「いろいろなルールですとか、服装ですとか、自分の力量にあった体力ですとか技術、そういったところも考慮して、登山をしていただくのがすごく大事。動画を活用していただいて、自分で学んでいただいて、安全に登山をしていただくようにお願いできればと思っています」

動画は、ユーチューブで視聴できますが、外国人登山者に届くように、インスタグラムでの発信や、各国の領事館や海外のメディアにもPRしていくということです。