会見に臨んだ八村塁(カメラ・富張 萌黄)

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 米バスケットボール男子NBAクリッパーズの八村塁が6日、愛知・IGアリーナで次世代アスリート育成プロジェクト「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」を開催した。イベントに先立ち会場で記者会見に応じた。11日から始まる男子日本代表合宿参加決定後、初の取材に応じ、「ロサンゼルスオリンピックに行くチャンスがある。まず五輪(代表)に入るのが大事だが、そこで1勝したい」と28年ロス五輪への思いを語った。

 21年東京大会で初の五輪出場を果たした。バスケを始めた頃からNBA選手になることと同様、五輪出場が夢だったと明かした。24年パリ五輪でも代表入り。3大会連続で五輪出場を果たせば日本バスケ界では初の快挙となる。ロス五輪を30歳で迎える八村。過去2大会よりも責任は大きくなるが「チームのコンセプトも理解しながら、僕の強み、日本代表の特徴を生かしながら、世界で戦えるような団体になっていきたい」と2年後の大舞台へ力強く意気込んだ。

 今回のキャンプではU18代表選手を招待。日本協会(JBA)とのコラボが実現した。今後連携して行うとし「日本代表が子供たちの憧れになる団体になりたい。そのためには結果が大事。勝たないといけない。日本代表の風格をJBAの中で作っていかないと」と目標を語った。

 八村は24年のパリ五輪終了後、「プレーヤーファーストの精神が見られない」などとJBAを批判し、同五輪を指揮したホーバス監督の続投にも否定的な意見を述べた。エースの発言は波紋を呼び、両者の溝は深まり、八村は日の丸から遠ざかった。

 だが、現役NBAプレーヤーの力を必要としたJBAはこれまで八村本人や、代理人、NBAと話し合いを重ねてきた。今年2月にホーバス監督を事実上解任。桶谷大ヘッドコーチ体制へと変わり、5月には今夏の代表候補として八村の名前が挙がった。今月1日に自身のYouTubeチャンネルで代表復帰を明言し、W杯アジア2次予選へ向けた合宿メンバーリストに入り、ついに約2年ぶりとなる代表活動参加が実現した。

◇パリ五輪後の八村と日本代表巡る経過(日付は日本時間)

 ▽24年11月14日 八村がJBAの姿勢を「お金の目的があるような気がする」と批判。コーチ人事に関しても疑問を呈した。

 ▽同16か17日 JBAが八村の代理人と約1時間、オンラインで対話。

 ▽同24日 改めて「プレーヤーファースト(選手第一)の精神が見られない」などとJBAを批判。「本当に日本のバスケのためを思って言っている」と強調し、代表のあり方についても苦言を呈した。

 ▽同25日 JBAが「ホーバス体制にて(28年)ロス五輪を目指す方針に変更はない」とコメント。

 ▽25年1月 協会が八村の代理人事務所「ワッサーマン」の担当者と面談。

 ▽同2月12日 ホーバス監督が八村の発言に初言及。「残念。皆にそれぞれの意見がある。あれは彼の意見」

 ▽同8月18日、自身のジュニアキャンプでJBAへの批判の意図を「日本のバスケに対してどれだけ良くなってほしいか、僕の本心があれ。僕はバスケで日本が強くなってほしい」と説明。

 ▽同10月9日 八村がJBAの島田慎二会長と面談。

 ▽26年2月2日 協会がホーバス監督と契約終了を発表。桶谷大氏が後任。

 ▽同8月1日 自身のYouTubeチャンネルで「日本代表に戻って、また日本のバスケのために頑張っていきたいなと思っています」と代表復帰を明言。

 ▽同3日 合宿メンバーに入り、パリ五輪以来の代表活動参加が決定。