「長野県でも熊本地震と同じレベルの揺れが起きる可能性は十分ある」信州の活断層は今…注意すべきこと 専門家は【長野】
最大震度7を観測し、今も7600人余りが避難生活を強いられるなど甚大な被害が出ている熊本県。
多くの活断層がある長野県内でも同じような地震が起きる可能性はあるのか。
「長野県でも熊本地震と同じレベルの揺れが起きる可能性は十分ある」と、地震と地質の専門家は指摘します。
信州大学(地震学)大塚勉特任教授
「今回の熊本地震、非常に長い範囲で断層が動いたんですけれども、その動きの主な性質は横ずれという動きのようです。(長野県と熊本県の活断層は)必ずしも良く似ているかどうかというのは答えるのが難しいが、例えば、横ずれ断層が卓越する場所、長野県だと、例えば諏訪地域の糸魚川静岡構造線を作っている断層、それが横ずれが顕著な場所ということになります」
長野県北部から諏訪湖付近を経由して、山梨県南部にかけて延びる活断層帯です。中でも一番活発と言われるのが、松本盆地東縁断層や牛伏寺断層といった、松本盆地の東の縁を縦断するように走る活断層です。文部科学省の地震調査研究推進本部によりますと、今後30年以内にマグニチュード7.6程度の大きな地震が14%から30%と高い確率で起きると予想されています。
信州大学(地震学)大塚勉特任教授
「(熊本の地震で)震度7が記録されていますけれども、長野県におきましても、内陸の活断層が動いた時に同等の揺れが観測されることを視野に入れておく必要があります。可能性が十分あると思います」
しかし、そもそも地震の発生源となる活断層の運動は、数百年、あるいは千年以上もの周期で起きているため、内陸の地震は、いつ発生するか予知しにくいのが特徴だと大塚教授は言います。その中で注目すべきは、私たち長野県民の多くが暮らす「盆地」だと指摘します。
信州大学(地震学)大塚勉特任教授
「よく“活断層がつくった生活の場”なんて私よく言うんですけど」
松本盆地を例にとってみると…。
信州大学(地震学)大塚勉特任教授
「ここ断面ですね、地形の。ここの主要な断層は地下に入っている。この断層が地上に現れた所がここにある。この矢印に沿って上がっていきますから、ここは丘陵になる。こちらの方は矢印に沿って下がっていきますから、水がたまって土砂が流入して平らな軟弱な場所が出来上がる」
つまり、私たちが暮らす盆地そのものが、活断層の活動によってできた地形で、地震も起きやすい。県内どの盆地でも地震の可能性を視野に入れておくことが必要だというのです。こうした地形を理解した上で、直近の活断層の動き=地震を念頭に置く必要があると言います。
信州大学(地震学)大塚勉特任教授
「大きな被害が出る地震というのは、一般的に震度6クラス以上ということになりますけれども、特にこの20~30年間の地震が、この長野県の中北部では結構大きな規模の地震が発生していますので、注意が必要と考えています」

