EU外交トップが今秋に中国訪問へ―香港メディア
中国メディアの観察者網によると、欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表が今秋に中国を訪問するとみられると、香港メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストが7月31日、複数の関係者の話として伝えた。
実現すれば、カラス氏にとって、2024年の就任以来、初の単独訪中となる。
今回の訪問の具体的な日程はまだ確定していないものの、EUと中国間の「戦略対話」を中心に行われるとみられる。戦略対話は、双方が外交・安全保障政策の問題について話し合うほぼ年1回の会合。
EUの主要議題には、中国とロシアの関係、中東で続く危機、台湾海峡の緊迫した状況といった喫緊の課題が含まれるとみられる。
エストニアの首相を務めたカラス氏は中国に対する強硬姿勢を維持している。6月には中国軍が「ウクライナでの戦闘のためにロシア軍人を訓練している」という報道をEUが確認したと述べたが、中国は疑惑を否定した。
カラス氏の事務所は「カラス上級代表の秋の訪問予定はまだ決まっていないが、双方で日程について連絡を取り合っている」と述べた。
実現すれば、カラス氏の中国訪問は、EUと中国の対話が全面的に強化される中で行われることになるが、同時に双方の関係は極度の緊張状態にある。双方は貿易戦争の瀬戸際にあり、欧州委員会は関係の均衡化に向けた進展の期限を10月と定めていて、さもなくば対中貿易政策をより強硬なものにすると表明している。
カラス氏が率いる欧州対外行動庁(EEAS)は7月に発表した文書で、中国がロシアと共に「国益に沿って世界秩序を再構築しようとしている」とし、「勢力圏の論理への回帰を助長している」と非難した。
この文書は、EUによる中国に対するこれまでで最も強い公式批判と見なされている。文書は、中国がロシアによるウクライナ侵攻の「主要な支援者」であり「決定的な支援者」であると非難しており、これは北大西洋条約機構(NATO)が以前に用いた表現でもある。
中国は、ウクライナ戦争において中立の立場を主張し、ロシア側に立っているという欧州で広く浸透している認識を否定している。(翻訳・編集/柳川)

