週明け3日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比124.97ポイント(0.48%)高の26009.40ポイントと6日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が40.00ポイント(0.46%)高の8652.15ポイントと反発した。ハンセン指数は6月2日以来、約2カ月ぶりの高値水準を切り上げている。売買代金は2551億7900万香港ドル(約5兆959億円)に縮小した(7月31日は3281億7770万香港ドル)。
 外部環境の改善が相場を支える流れ。中東情勢の過度な警戒感が薄らいだほか、米ハイテク株が好材料だ。トランプ米大統領は2日、ホルムズ海峡を巡る協議実施に向けてイラン側と調整しているとし、協議は3日午後(日本時間4日のもよう)にも始まるとの見方を示している。一方、7月31日の米株市場は、ナスダック指数が1.0%高と続伸。4〜6月期決算の予想上振れで、アマゾンが15.3%高と急伸した。クラウド事業が高い伸びを示したことで、人工知能(AI)投資の収益化を巡る懸念も一旦薄らいでいる。
 ただ、上値は限定的。中国の景気不安が重しだ。指数は安く推移する場面もみられている。取引時間中に公表された民間が集計する7月の中国製造業PMIは50.9と、上昇予想(52.0)に反し、前月実績(51.7)を下回った。また、国家統計局が先週発表した製造業PMIは49.2に低下し、5カ月ぶりに景況判断の境目となる50を割り込んでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が13.4%高、電子商取引(EC)を中核とする中国IT大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が7.0%高、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が4.7%高と上げが目立った。信義光能が報告した6月中間決算は94.8%減益と厳しい内容だったが、直近の株価は軟調に推移していたこともあり、悪材料が出尽くしたとの見方も広がっている。また、関係部局が先月、「再生可能エネルギー発展第15次5カ年計画」を発表。風力・太陽光など再エネ発電について、全発電設備に占める比率を50%超に高める方針を示したことも改めて材料視された。
 セクター別では、発電設備関連が高い。信義光能のほか、太陽光発電素材メーカーの協キン科技HD(3800/HK)が11.5%、太陽光発電パネル用ガラス製造の福莱特玻璃集団(6865/HK)が11.2%、発電設備メーカーの東方電気(1072/HK)が9.3%、風力発電プラント大手の金風科技(2208/HK)が6.6%、洋上風力発電設備メーカーの大金重工(1081/HK)が5.8%ずつ上昇した。
 クラウド関連も物色される。傘下企業がデータセンターを運営するアリババのほか、
金山雲HD(3896/HK)が4.3%高、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.9%高、万国数拠HD(9698/HK)が3.2%高で引けた。
 半面、医薬セクターは安い。江西生物製品研究所(6915/HK)が16.3%、長風薬業(2652/HK)が14.2%、南京英派薬業(7630/HK)が12.3%、英セキ智能(3696/HK)が8.1%ずつ下落した。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.59%安の3809.66ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。医薬、資源・素材、保険、食品飲料・酒造なども売られた。半面、重電・発電は高い。宇宙・軍需産業、自動車、不動産、通信ネットワーク、銀行・証券も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)