レベッカ・グリンスパン氏=ロイター

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 【ニューヨーク=大月美佳】国連安全保障理事会は30日、今年末で任期が満了するアントニオ・グテレス事務総長の後任候補を選ぶ初めての非公式投票を実施した。

 安保理筋によると、コスタリカのレベッカ・グリンスパン国連貿易開発会議事務局長が安保理理事国15か国中10か国の支持を集めて首位となった。グリンスパン氏を不支持としたのは1か国で、最有力候補に浮上した。

 グリンスパン氏が選ばれれば、初の女性事務総長の誕生となる。2位はガイアナのキャロリン・ロドリゲスバーケット国連大使、3位はアルゼンチンのラファエル・グロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長だった。事務総長は出身地域の持ち回りが慣例で、今回の有力地域とされる「中南米カリブ海」の出身が上位3人を占めた。

 立候補者は、25日にウガンダのオララ・オトゥヌ元外相(75)が立候補し、計7人となった。今後、新たな候補が現れる可能性も指摘されている。

 非公式投票は匿名で実施され、数回の投票を経て1人に絞り込む。選出には9か国以上の支持が必要だが、英米露仏中の常任理事国には拒否権がある。

 候補は安保理の勧告を受け、国連総会が正式に任命する。2016年の前回は、初回からグテレス氏がトップで、計6回の投票を経て決定した。前任の潘基文パンギムン)氏も初回から最多の支持を得た。

 新事務総長は10月頃にも選出される見通しだ。日本の山崎和之国連大使は「世界情勢が複雑化しているからこそ、国連憲章や法の秩序を重視する人に次期事務総長になってもらいたい。それが国益だ」と語った。