by Bhautik Joshi

Microsoftが2026年度第4四半期(2026年4月~6月)決算を発表し、クラウドとAI事業の成長によって全社売上高が前年同期比18%増の900億ドル(約14兆7000億円)に達した一方、XBOXのコンテンツ・サービス収入は10%減少したことが明らかになりました。XBOX本体の売上高も前年同期比14%減となり、Microsoftの好調な業績の中でゲーム事業の苦戦が際立つ結果となっています。

FY26 Q4 - Press Releases - Investor Relations - Microsoft

https://www.microsoft.com/en-us/investor/earnings/FY-2026-Q4/press-release-webcast

XBOX revenue drops 10 percent as Microsoft’s cloud and AI business surges | The Verge

https://www.theverge.com/tech/972738/xbox-revenue-microsoft-earnings-q4-2026

Microsoftが2026年7月29日に発表した2026年度第4四半期決算によると、総売上高は900億ドル(約14兆7000億円)、営業利益は406億ドル(約6兆6400億円)で、いずれも前年同期比で18%増となりました。純利益は前年同期比31%増の358億ドル(約5兆8500億円)で、希薄化後1株当たり利益も32%増の4.81ドル(約786円)となりました。

業績をけん引したのは、AzureをはじめとするクラウドとAI関連事業です。Microsoft Cloudの売上高は前年同期比27%増の593億ドル(約9兆6900億円)に達し、Azureおよびその他のクラウドサービスの売上高は43%増加しました。Microsoftのサティア・ナデラCEOは、2026年度のAzureの年間売上高が初めて1000億ドル(約16兆3500億円)を超え、Microsoft 365 Copilotの有料シート数も3000万を突破したと説明しています。



by Rainer Stropek

Microsoft 365やLinkedInなどを含むプロダクティビティ&ビジネスプロセス部門の売上高も、前年同期比14%増の378億ドル(約6兆1800億円)でした。Microsoft 365の法人向けクラウド収入は14%、個人向けクラウド収入は24%、LinkedInの収入は12%増加しており、法人向けクラウドサービスが引き続き全社の成長を支えています。

一方、XBOXやWindowsなどを含むモアパーソナルコンピューティング部門の売上高は、前年同期比4%減の129億ドル(約2兆1100億円)となりました。XBOX Game Passを含むXBOXコンテンツ・サービス収入は10%減少し、XBOX本体の売上高も14%減少しています。ゲームソフトやサブスクリプションを含むコンテンツ・サービスまで前年割れとなったことで、XBOXの不振がハードウェア販売だけにとどまっていないことが示されました。

今回の減収は、XBOX部門が大規模な人員削減やゲームスタジオの売却を含む事業の「リセット」を進めている中で明らかになったものです。Microsoftは決算においても、XBOXに関連する退職費用や資産の減損が業績に影響したと説明しています。また、XBOXは2026年8月1日から一部ゲーム機の価格を100ドル(約1万6300円)以上引き上げる予定であり、販売台数へのさらなる影響も懸念されます。



不振に陥ったのはXBOXだけではなく、Windows OEMおよびデバイス事業の売上高も前年同期比で7%減少しました。Microsoftは、PC市場の需要低迷が減収の原因だと説明しています。

なお、2026年度通期では、Microsoftの売上高は前年同期比18%増の3318億ドル(約54兆2300億円)、純利益は31%増の1337億ドル(約21兆8500億円)となりました。クラウドとAIへの投資が全社の成長を押し上げる一方、XBOXではハードウェアに加えて継続的な収益源であるコンテンツ・サービスも落ち込んでおり、ゲーム事業の立て直しが引き続き課題となっています。