無人飛行試験でインド洋に着水したスペースXの宇宙船「スターシップ」(24日)=スペースXの中継動画から

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 【ワシントン=中根圭一】米スペースXは24日、世界最大の宇宙船「スターシップ」の無人飛行試験をテキサス州スターベースの施設で行った。

 日本も参加する有人月探査「アルテミス計画」で使う月着陸船の候補となっている宇宙船で、今回は打ち上げや宇宙空間の飛行に成功し、ロケット再利用や月面着陸を想定した海上での着水もできた模様だ。

 再使用型ロケット「スーパーヘビー」に搭載されたスターシップの飛行試験は、今回で13回目。使う機体は、宇宙空間で別の宇宙船とドッキングして燃料を補給できるほか、実際に月の離着陸を行う本番仕様だ。今回の飛行試験で、スーパーヘビーは打ち上げ後にメキシコ湾に着水し、スターシップは宇宙空間を飛行後にインド洋に着水した。米トランプ政権が2028年を目標とする有人月面着陸に向けて前進した形だ。

 今年5月に行った12回目の飛行試験でも同じ仕様の機体を使ったが、スーパーヘビーがメキシコ湾に着水する際に用いるエンジンの一部が点火せず、姿勢を崩したまま海面に落下するなど、課題を残した。

 同社は27年、地球周回軌道にスターシップを飛ばし、米欧の宇宙飛行士4人を乗せた米航空宇宙局(NASA)の宇宙船「オリオン」とドッキングさせる試験「アルテミス3」への参加を目指している。