米ウィリアムズ大のジェームズ・ノーラン・ジュニア教授(同大のホームページから・共同)

 【ロサンゼルス共同】米国の原爆開発計画「マンハッタン計画」に参加した医師の孫が、米国の大学で「長崎を記憶する」と題した少人数制の講義を担当している。中心的に扱うのは、原爆の被害や、それに静かに耐えたとされる人々の反応。米国では広島だけが被爆地として注目されがちだとし「忘れられた街・長崎」を若い世代に伝えている。

 医師の孫は、東部マサチューセッツ州にあるウィリアムズ大のジェームズ・ノーラン・ジュニア教授(63)=社会学=。原爆投下後に現地を調査した祖父の足跡をたどったのを機に、長崎の歴史を学び「魅了された」と振り返る。

 講義は昨年に始めた。ノーランさんは「放射線や熱線、爆風の影響、被爆者への差別について理解することが重要だ」と説く。

 ノーランさんは、米国で長崎が被爆地として注目されない一因は、長崎が米国でも広く信仰されているキリスト教の日本における「中心地」だったことにあるとみる。米国にとって、長崎への原爆使用の正当化は「広島よりもさらに難しい」と主張する。