森保監督が「日本の理想」と仰ぐスペインは遥か彼方…W杯優勝で露呈した埋めがたい実力差
スペイン代表は日本時間21日、優勝祝賀会を行い、首都マドリードで200万人を超える人々から祝福された。
スペイン(FIFAランキング2位)は同20日に行われた決勝でアルゼンチン(同1位)を延長戦の末に1-0で倒し、2010年の南アフリカ大会以来2度目の優勝。アルゼンチンの絶対的エースFWメッシのようなストライカーがいなくても、歴代最少8戦1失点の堅守が光った。日本代表の森保一監督が「日本が目指していくところはスペイン。技術力を発揮していく部分は間違いなく日本に合っている。失点1の要因は攻め続けている時のリスク管理。局面、局面で地味なことをやったうえでの技術力を日本も目指していくべき」と言えば、MF久保建英も「スペインはボール保持、戦術、個々のクオリティーも日本を凌駕している。日本が似ているから強くなれるというわけではないので、吸収できるものを吸収したい」と振り返った。
サッカージャーナリストの中山淳氏がこう言う。
「他の欧州勢と比べ、スペインの平均身長は日本と変わらない。パスをつないで攻撃を組み立てるという点では同じカテゴリーかもしれないが、全てにおいてレベルや精度が違います。攻撃面では、5得点のオヤルサバル、主将のロドリ、19歳のヤマルらが全員で仕掛ける。守備面では、準決勝でエムバペやデンベレといった圧倒的な個を誇るフランス、決勝ではメッシ率いるアルゼンチンにほとんどシュートを打たせずに撃破しましたから」
中山氏が続ける。
「スペインは圧倒的なボール保持力、ボールを失った後の切り替えの速さ、高い位置でのプレスが機能した。森保監督は『スペインが理想』と言うが、日本はブラジル相手に先制したものの、後半はほとんどの時間を守備に徹して逆転された。点を取った後、受け身にならずに攻め続けられるか。強豪国と対戦した時にボールを保持できるのか。スペインや準優勝のアルゼンチンもそうですが、苦しい時こそボールを奪って保持、主導権を握り返していた。日本は強くなっているが、前回大会からのスペインの躍進を見ると、差は広がっている印象です」
開幕前から「目標は優勝」と繰り返した日本は、森保監督の半年間の契約延長が内定しているが、スペインとの差を埋めるのは簡単ではない。
◇ ◇ ◇
ところで、爆騰した決勝チケットだが、アルゼンチンの人々はいかにしてチケット代を捻出したのか。一部では「偽ユニ販売」というハイテク“錬金術”が横行していたというが──。●関連記事 【もっと読む】W杯で横行する「偽ユニ」商売の裏側 では、それらについて詳しく報じている。
