東京五輪組が中心の日本代表。パリ五輪から北中米W杯にステップアップした選手は1人もいなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 25歳の久保建英は、北中米W杯の決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れた翌日、日本代表の若手の台頭について、率直にこう考えを示した。

「もちろん伸びてきてほしいけど、現状だと4年後、じゃあ僕の下の世代が何人もワールドカップメンバーに入ってるかって言われたら、今入っているメンバーがここから急激に衰えない限りは、同じメンバーなんじゃないかな。今はすごくレベルが高いし、割って入れるほどの選手がいるとは思えない」

 非常に重く、考えさせられる発言である。実際、北中米W杯の日本代表メンバー26人の中に、パリ五輪を戦った選手は1人もいない。2021年の夏直後から躍進し、今日の要を担っている東京五輪勢とは対照的だ。

 そして世界を見れば、優勝したスペインの逸材ラミネ・ヤマルをはじめ、トップレベルの10代が数多くいる。
 
 日本サッカー協会(JFA)内でも突き上げの必要性は重要なタスクとして挙がっているようで、7月22日に取材に応じた技術委員長の山本昌邦氏は、次のように語った。

「危機感があります。森保監督が東京五輪から育ててきた選手たちの継続した伸びに対して、パリ五輪世代の選手は、鈴木彩艶選手や鈴木唯人選手がいるんですけど、パリ五輪に出た選手は入っていません。若手の育成に関しては、本当にしっかりと競争できるような選手を、下からどんどん突き上げられるように育てていくことが必要だという危機感は、本当に私自身あります」

 繰り返した「危機感」という言葉が非常に印象的だ。2030年のW杯では、年齢的にピークに近いパリ五輪世代、さらには2028年の大舞台を経験したロス五輪世代が、東京五輪世代を脅かすようでなければ、選手層の危機を脱することはできない。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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