北朝鮮、コメ横流しの将校を公開処刑「皆が顔面蒼白、俯いたまま」
デイリーNKの内部消息筋によると、公開処刑されたのは南浦市の海岸警備部隊に所属する上佐(大佐と中佐の間の階級)。国家備蓄の軍糧米を大量に持ち出した容疑で拘束され、今月12日、所属部隊の将兵らが見守る中、南浦港近くの射撃場で銃殺刑が執行されたという。
警備兵らは、日頃から将校らの腐敗に不満を抱いていたとされ、深夜にもかかわらず大量の穀物が、倉庫管理責任者の黙認の下で運び出される異常な状況を目撃し、部隊保衛機関へ直ちに通報したという。
通報を受けた軍保衛機関は将校を拘束。軍保衛局による厳しい取り調べで共犯関係や余罪が判明した後、軍法会議に付され、「食糧危機の中で国家備蓄の軍糧米を横流しし、密輸しようとした重大犯罪」と認定され、最高刑の死刑判決が言い渡されたとされる。
(参考記事:【写真】玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…)
当局が事件を特に重視した背景には、軍内部でも食糧不足への不満が広がる中、高級幹部自らが軍の「命綱」とも言える備蓄食糧を私利私欲のために流出させようとした点があるとみられる。
消息筋は、処刑後には朝鮮労働党中央委員会と軍総政治局の名で「軍内部の腐敗分子を根絶する」との強い警告が出され、高級将校の間で動揺が広がっていると説明した。
公開処刑を直接目撃した軍人らの衝撃も大きかったという。消息筋は「射撃場に動員された軍官(将校)たちは皆、顔面が真っ白になり、互いに目を合わせることもできず、うつむいたままその場を立ち去った」と証言している。

