血管の名医が開発「血圧を下げるゾンビ体操」改良版がついに出た…”この動作”を加えるだけで効果倍増ってホント?
【前編記事】『「ジャンプするだけで血管年齢が20歳若返った!」驚異の“一酸化窒素”エクササイズで血流がどんどんよみがえる』よりつづく。
“手が届かない”血管の内壁はこう揉み解す
今や血管を強くすることは世界的な関心事。医療法人宝持会池田病院院長・京都府立医科大学特任教授の池谷宏二氏のもとには、海外からも多数の患者が押し寄せる。
「血管の老化を遅らせることについては海外の方の関心も高く、私たちのクリニックには台湾や中国、韓国の人もよく訪れますし、先日は、タイの国営放送のクルーが血管年齢を若返らせる生活習慣についての取材に来られました」
そう語る池谷氏によると、「血管力」を高めるポイントは「血管の内壁(血管内皮細胞)をマッサージする」ことにある。
「内壁を揉みほぐすのは手ではできませんから、血流で行います。大切なのは、筋肉を動かして血管の収縮と拡張を繰り返すこと。いったん血液の流れを止めてから一気に流すと、その血流の勢いでマッサージされるんです。この血管マッサージが適度に行われると、NOがたくさん出て、血管がしなやかに開いて血圧が低下します」(池谷氏)
血管の収縮と拡張を簡単に促せるNOエクササイズが、「手クロスグーパー」である。
両腕を胸の前でクロスさせて、こぶしをギュッと強く握ることで、全身の血管を収縮させる。その後で、一気に両手を広げて血管を拡張させる動きを繰り返すのだ。
これが話題の「ゾンビ体操」だ…!
「椅子に座りながら行っても良いのですが、入浴中に行うのがベストです。お風呂で血流が良くなっているときに、さらにスムーズに流れさせることができますから。
また、眠る前に行うことも習慣化してみましょう。末梢血管が開き、身体にこもっていた熱が逃げて深部体温がスーッと下がっていく。深部体温が下がると脳が休息モードに入り熟睡できるので、自然と血圧も安定していきます」
池谷氏が30年の歳月をかけて考案し、すっかり有名になった血管に効く体操が「ゾンビ体操」である。
高血圧の患者に運動をすすめても、「忙しい」や「着替えが面倒」などと言い訳される。だからこそ、家の中でもできて着替えも要らない運動を編み出したと言う。
お腹に軽く力を入れて立ち、上半身を揺らしながら腕をぶらぶらさせるとともに、その場で足踏みする。これを1分間続けるのが、ゾンビ体操の基本。ここに+αの要素として、先ほどの手クロスグーパーを付け加えてみると、効果倍増だ。
「ゾンビ体操+αを30秒の休憩を挟んで3セットすれば、約10分のウォーキングに匹敵する効果が得られます。トイレに行くときや家事をするときも「ゾンビ生活」をして、血管をどんどん活性化させましょう」(池谷氏)
全身に約10万kmも張り巡らされた、血管を鍛える道も一歩から。億劫がらずに全身を効果的に動かそう。
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「週刊現代」2026年7月20日号より

