「SaaSの死」から復活へ、好実態で注目のリターンリバーサル有望株 <株探トップ特集>
―半年間の雌伏の時を越え、出遅れ感強めたソフトウエア企業に再評価機運―
長らく続いたAI・半導体関連銘柄への一極集中相場が終わり、資金がバリュー・内需へと流れ始めている。特に「SaaS の死」懸念で過剰に売られたソフトウエアやシステムインテグレーター関連株は、好実態ながら割安感を強めている銘柄が多い。決算発表前後に「リターンリバーサル」を演じる可能性のある有望株としてマークをしておきたい。
●半導体株に異変
東京株式市場は上昇トレンドの踊り場を迎え、内部構造が変貌する転換期にある。超大型ハイテク・半導体株から、バリュー株・内需優良株へと投資資金のシフトチェンジが進んでいる。米国市場も同様に、一部の巨大テック企業から伝統的セクターへの資金還流が顕在化している。
背景にあるのは日米金利の上昇トレンドである。国内では賃上げの定着と製品・サービス価格への転嫁によってインフレが進み、日銀は追加利上げ路線を継続している。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による長期国債買い支え観測などが広がり、直近では金利上昇に一服感があるものの、財政悪化リスクが指摘されるなかで金利の先高観は依然としてくすぶったままの状態だ。米国では6月の消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回り、早期の利上げ観測は一時的に後退することになったが、米国景気の底堅さが意識されるなかで、米金利の高止まりの状態が続くと予想する市場参加者は決して少なくはない。
加えて、長く続いたAI・半導体関連の一部銘柄への物色に飽きが出てきたこともある。東京市場は「金利のある世界」への移行期を迎え、AI・半導体に代わる次の主役となるリターンリバーサル銘柄を模索する局面にシフトしてきたと考えられる。
●「SaaSの死」の過剰な売りが好機に
ソフトウエア・セクターに対する投資心理を冷え込ませた、いわゆる「SaaSの死」を巡る市場心理のパニック。引き金となったのは、米AI新興アンソロピックが2026年1月に発表した自律型AIエージェント 「クロード・コワーク」だった。人間の指示を逐一待つ従来のチャット型AIと異なり、大まかな目標を与えるだけでAIが自らアプリを操作し、業務を完結させるという機能が、座席数(従業員数)連動のライセンス収益モデルに依拠してきた既存のSaaS企業のビジネスモデルを脅かす存在と受け止められたのだ。
長らく続いたAI・半導体関連銘柄への一極集中相場が終わり、資金がバリュー・内需へと流れ始めている。特に「SaaS の死」懸念で過剰に売られたソフトウエアやシステムインテグレーター関連株は、好実態ながら割安感を強めている銘柄が多い。決算発表前後に「リターンリバーサル」を演じる可能性のある有望株としてマークをしておきたい。
●半導体株に異変
東京株式市場は上昇トレンドの踊り場を迎え、内部構造が変貌する転換期にある。超大型ハイテク・半導体株から、バリュー株・内需優良株へと投資資金のシフトチェンジが進んでいる。米国市場も同様に、一部の巨大テック企業から伝統的セクターへの資金還流が顕在化している。
背景にあるのは日米金利の上昇トレンドである。国内では賃上げの定着と製品・サービス価格への転嫁によってインフレが進み、日銀は追加利上げ路線を継続している。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による長期国債買い支え観測などが広がり、直近では金利上昇に一服感があるものの、財政悪化リスクが指摘されるなかで金利の先高観は依然としてくすぶったままの状態だ。米国では6月の消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回り、早期の利上げ観測は一時的に後退することになったが、米国景気の底堅さが意識されるなかで、米金利の高止まりの状態が続くと予想する市場参加者は決して少なくはない。
加えて、長く続いたAI・半導体関連の一部銘柄への物色に飽きが出てきたこともある。東京市場は「金利のある世界」への移行期を迎え、AI・半導体に代わる次の主役となるリターンリバーサル銘柄を模索する局面にシフトしてきたと考えられる。
●「SaaSの死」の過剰な売りが好機に
ソフトウエア・セクターに対する投資心理を冷え込ませた、いわゆる「SaaSの死」を巡る市場心理のパニック。引き金となったのは、米AI新興アンソロピックが2026年1月に発表した自律型AIエージェント 「クロード・コワーク」だった。人間の指示を逐一待つ従来のチャット型AIと異なり、大まかな目標を与えるだけでAIが自らアプリを操作し、業務を完結させるという機能が、座席数(従業員数)連動のライセンス収益モデルに依拠してきた既存のSaaS企業のビジネスモデルを脅かす存在と受け止められたのだ。
