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 新宿・歌舞伎町で横行する路上売春。なぜ身体を売ってまでお金を稼ぐのか…取材をすると、ホストクラブなどにのめり込む女性たちの姿がありました。

【画像を見る】ずらっと並ぶ女性ら…日本有数の歓楽街に夜になると雰囲気が一変するエリア

 一方で、そうした女性の相談に乗り、支援を続けるNPO法人も。路上売春を続ける当事者や抜け出そうとする者、それを支援するNPO法人。取材して見えてきたものとは。

(MBSテレビ「ガチの門」2025年8月24日の放送内容を記事化しています)

新宿・歌舞伎町の片隅にずらりと・・・

 新宿・歌舞伎町。飲食店などが軒を連ね、観光客でごった返す日本有数の歓楽街の片隅に、夜になると雰囲気が一変する場所があります。

 (記者)「若い女性が、路上に立っています」

 ホテルの壁際にずらりと並ぶ若い女性たち。スマートフォンを触る者や地べたに座り込む者。誰かを待っているようにも見えます。

 (記者)「女性と男性が座り込んで話をしています」

 手短に、そして、どこかよそよそしげに、話を済ませた2人は、そそくさとその場から立ち去ります。そして…

 (記者)「男女がホテルに入っていきました」

「お姉さん、おいくら?」記者に声をかけてくる人も

 一帯では数年ほど前から路上で売春の客待ち行為をする女性、いわゆる「立ちんぼ」の姿が目立つようになりました。

 男性たちがまるで品定めをするように女性たちを物色しています。

 周辺で実態を取材していると記者に声を掛けてくる者も。

 「お姉さん、おいくらですか?」
 「遊びませんか?いくらですか?」
 「ダメですか~?」

 しつこく付きまとわれることもしばしばです。

「若くてかわいい日本人女性を買える場所」SNS通じ外国人にも

 外国人とみられる男性の姿も多く、翻訳のためかスマホを使って会話しています。なぜこの場所を知っているのでしょうか。

 (中国人観光客)
 「TikTokで見て」
 「TikTokにたくさんの動画が上がっている」

 「若くて、かわいい日本人女性を買える場所がある」…そんな情報がSNS上で拡散されているのです。

 身体を売って金を稼ぐ女性たち。彼女たちはなぜ路上に立つのでしょうか。

通っていたホストクラブで勧められ…

 22歳のAさんは、1年ほど前まで歌舞伎町で路上売春をしていました。

 「立ちんぼをすれば稼げる」。通っていたホストクラブで、そう勧められたといいます。

 (Aさん)「(当時は)身分証とかも何も持っていなくて。向こう(ホスト)があそこ(路上売春)は何もいらないし、自由にできるからっていわれたのがきっかけ」

 そうして稼いだ金の大半をホストクラブで溶かしました。

愛情に飢えていたAさん 一年間で約800万円つぎ込む

 (Aさん)「ごはんも食べないでホストに使ったりとかしていた」
―――そうしてでも(お金を)使いたかった理由は?
 (Aさん)「やっぱり“愛されてる”って思っていたから。“愛されてる”って勘違いした」

 ホストは路上売春で稼いだ金の写真を送るように指示してきたといいます。つぎ込んだ金の総額は1年間で約800万円。

―――それでも、大切にされていると?
 (Aさん)「そうです、毎日電話してくれるし、LINEもマメだし」
―――愛情に飢えていた?
 (Aさん)「はい」

エスカレートするホストからの要求…

 「親に捨てられた」と話すAさん。2歳の時に乳児院に引き取られ、以降はずっと施設で育ちました。

 ホストは心の隙間を埋めてくれる存在。ですが、次第にエスカレートする金の要求に耐えきれなくなっていきます。

 そんなAさんを救ったのが、NPO法人「レスキュー・ハブ」の代表・坂本新さんです。

 (NPO法人「レスキュー・ハブ」 坂本新代表)「本人が(ホストクラブで)使った以上の金額の請求が来て、弁護士に間に入ってもらって」

 坂本さんと出会ってホストクラブから足が遠のいたAさん。今は、高卒認定の取得を目指し勉強しています。

路上売春で2度逮捕の女性「罪の意識はないです」

 10年ほど前から歌舞伎町で路上売春をする女性たちの相談に乗ってきた坂本さん。必要に応じ、医療機関や弁護士、行政とも連携して、支援する活動を続けています。

―――どういう時に連絡が来る?
 (坂本新さん)「予期せぬ妊娠や性感染症、売掛金(ホストクラブでのツケ払い)の問題でトラブルになってしまったり」

 しかし、支援をしても、Aさんのように路上売春から足を洗える女性はごくわずかです。ホストクラブに通う金のため路上売春を続けるBさんは、これまでに2度逮捕されたといいますが。

 (Bさん)
 「罪の意識はないです。だれにも迷惑をかけてない」
 「断食道場と呼んでいます、留置所のこと。(留置所は)ごはんがマズくて食べられないから」

 Bさんのような女性にも手を差し伸べる坂本さん。理由があります。

 (坂本新さん)「路上売春であったり、風俗の仕事であったり、そこに行きつくまでの成育歴の過程とか環境において、決して本人の責任とは言えない状況でそこにたどり着いてしまう方も多々いる。当事者の背景に一回想像力を及ばせていただきたいなと思う」

 ここまではホストクラブがきっかけで「客待ち」を始めた女性に取材してきましたが、客待ちをはじめる理由はそれだけではないようです。後編では、メンズコンセプトカフェ、いわゆる「メンコン」にはまった18歳の女性に話を聞き、その胸中に迫りました。

【後編を読む】路上売春で逮捕経験…それでもやめられない18歳女性 背景にはお金を“使えば使うほど”特別扱いしてくれる「メンコン」の存在が 虐待受けた心のよりどころに

(2025年8月24日放送 MBSテレビ「今田・橋下とニュースショー ガチの門!!~不条理のシンソウSP~ 」より)