【中川安奈のFRIDAYReport】柔道からプロレスへ転身!″最強の新人″ウルフアロンの現在地
「休みっていつだっけ」
中川:去年の6月に柔道からプロレスへの転向を発表して、今年1月にリングデビュー。柔道家として金メダルまで獲ったウルフくんですが、まっさらな新人としてやっていくという気概をものすごく感じます。
知名度があるからこそ、わきまえなければいけないことに対してひとつひとつ注意を払っているというか。
ウルフ:柔道で実績があるといってもまったく違う業界ですから。共通点はあるけど、だとしてもイチからやるっていうのは当たり前だと思っています。
中川:ドーンと大きく構えているけど、細かくしっかり考えるタイプですよね?
ウルフ:見た目はこんな感じですけど(笑)。今日着ているTシャツも私物だからシワシワですみません。
中川:最近はすごく忙しそう。どんな生活を送っていますか。
ウルフ:スケジュールはパンパンかもしれない。巡業があると2週間くらいは試合で地方をまわって、それが終われば一応オフ。……ではあるんだけど、結局そこに今日みたいなメディア出演も含めた仕事を入れてもらうことになる。仕事がないほうが不安になっちゃうんで。
ありがたいことだけど、結局それで「あれ、休みっていつだっけ?」みたいな感じにはなりますね。
「自分ができることの最大を見せ続けていく」
中川:そんな毎日には簡単に慣れない気がしますが、いかがでしょう。
ウルフ:慣れはしたけど、こうやって忙しくしていると、100%元気な状態ってないんだなって思います。プロレスの世界では多いときには2週間で10試合とかあったりする。そのなかで毎日が100%の自分かっていうとそんなわけないから。
だけど自分のコンディションが100じゃないときでも、観てくださっている方にとってベストに感じられるパフォーマンスができるのが一流。どんな日々を送っていようが一定以上のパフォーマンスができる人がプロなんだと思います。
中川:素晴らしいプロ意識。どうやってそれだけの状態に持っていくんですか。
ウルフ:慣れですね。自分ができることをどんどん増やして。そのときに自分ができることの最大をみせ続けていく感じ。
中川:試合のあとに悔いが残ったりすることはないですか。
ウルフ:もちろんありますよ。まだ始めて半年経っていない(取材時)わけだし。だけど、こうしたほうがいいっていう、いまの自分にとってのある種の限界みたいなことは把握できるようにしています。
中川:なるほど。自分のマックスをわかったうえで調整しているということですね。
ウルフ:最初は考えながらやっていたことも、繰り返していくうちに感覚だけでできるようになる。そうなったら次はまた別のことに頭を使ってチャレンジしていく。その繰り返しでできることの深さや幅を広げていく感じですね。
中川:すごい、やり手のビジネスマンみたいな発想。そういう内省みたいなことはどうやってしているんでしょう。ノートやスマホのメモにまとめるとか?
ウルフ:書かない。全部頭のなかですね。書くと安心して終わっちゃうから。それよりたくさん考えて自分の身体にしっかり残しておくようにしています。中川さんは違いますか?
中川:私は話すことが本業だから、文字でアウトプットすることを意識しています。ノートに書くし、スマホのメモも活用して。そのほうが急に話題を振られたとしても、ナチュラルに言葉にすることができる気がしています。
《うるふあろん:東京都出身。アメリカ人の父と日本人の母を持つ。元柔道家で、男子100kg級で’21年開催の東京オリンピック金メダルを獲得した。現在はプロレスラーとして新日本プロレスで活躍している ©新日本プロレス》
《なかがわ・あんな:東京都出身。幼少期をフィンランドやプエルトリコで過ごす。’16年にNHKにアナウンサーとして入局し、『サンデースポーツ』やパリ五輪の現地キャスターとして活躍。’25年春に同局を退局後、芸能事務所のホリプロに所属しフリーアナウンサーやタレントとして幅広く活躍する》
『FRIDAY』2026年7月17・24日合併号より
