17日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比494.31ポイント(1.98%)安の24514.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が201.35ポイント(2.42%)安の8116.79ポイントと6日ぶりに反落した。売買代金は1757億5100万香港ドルとなっている(16日前場は1780億5090万香港ドル)。
 投資家心理がやや悪化する流れ。中東情勢の緊迫化や、人工知能(AI)投資を巡る不透明感が重しだ。昨夜の米市場で半導体株が急落し、日本などアジア市場にも売りが波及。香港でもテック銘柄に売りが先行し、ハンセン科技(テック)指数は4.0%安と他の主要株価指数をアンダーパフォームした。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国経済の停滞が懸念される中、当局が追加の経済対策を打ち出すとの期待も強まる状況だ。一部の米金融大手は、早ければ今月中にも中国が0.1ポイント利下げすると予想している。また、「香港市場は他市場の上昇に比べて出遅れている」との見方も支えだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の下げが目立つ。医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が6.7%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が6.5%安、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が6.4%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.3%安、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.8%安で引けた。
 大規模言語モデル(LLM)やクラウド、半導体、プリント基板(PCB)などAI技術やAI周辺産業の銘柄群も急落。北京智譜華章科技(2513/HK)が21.9%安、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が13.8%安、金山雲HD(3896/HK)が8.7%安、万国数拠HD(9698/HK)が7.7%安、英諾賽科蘇州科技(2577/HK)と上海壁仞科技(6082/HK)がそろって10.2%安、広州広合科技(1989/HK)が11.6%安、勝宏科技(恵州)(2476/HK)が9.4%安で前場取引を終えた。
 自動車セクターも安い。小鵬集団(9868/HK)が8.8%、嵐図汽車科技(7489/HK)と蔚来集団(9866/HK)がそろって6.4%、奇瑞汽車(9973/HK)が6.3%ずつ下落した。
 半面、有料道路や鉄道などディフェンシブな交通インフラ株は物色される。安徽皖通高速公路(995/HK)が3.3%、浙江滬杭甬高速公路(576/HK)と越秀交通基建(1052/HK)がそろって1.1%、広深鉄路(525/HK)が1.8%、香港鉄路(MTR:66/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.64%安の3818.59ポイントで前場取引を終了した。医薬が安い。ハイテク、不動産、自動車、素材、消費、インフラ関連なども売られた。半面、公益は高い。エネルギー、金融、運輸も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)