睡眠時間が短いと健康に悪影響という話はよく聞きますが、実は睡眠時間だけでなく睡眠の規則性も重要です。2024年1月に睡眠に関する学術誌「SLEEP」に掲載された論文では、「睡眠時間の長さ」より「睡眠の規則性」の方が死亡リスクに与える影響が大きいという結果が示されています。

Sleep regularity is a stronger predictor of mortality risk than sleep duration: A prospective cohort study | SLEEP | Oxford Academic

https://academic.oup.com/sleep/article/47/1/zsad253/7280269



睡眠の規則性は睡眠の長さよりも大事?:客観データを用いた大規模コホート研究 | 過労死等防止調査研究センター(RECORDs)

https://records.johas.go.jp/article/211

研究チームはイギリスで収集されている大規模な健康情報データバンク「UKバイオバンク」の睡眠データをもとに分析を実施しました。UKバイオバンクの睡眠データはAxivity製加速度センサー「AX3」を腕に装着することで収集されています。



研究チームは睡眠データをもとに「同じ時間に眠っていた度合」を示す睡眠規則性指標(Sleep Regularity Index:SRI)を算出し、死亡リスクとの関連を評価しました。以下のグラフは左側が「睡眠規則性と死亡リスクの関係」、右側が「睡眠時間の長さと死亡リスクの関係」を示しており、縦軸が下に行くほど死亡リスクが高いことを意味しています。赤色の線は「最も睡眠規則が乱れていたグループ」もしくは「最も睡眠時間が短かったグループ」を示しており、睡眠規則の乱れていたグループの方が死亡リスクの高まり具合が大きいことが分かります。



研究チームは分析結果をもとに「確かに、睡眠時間は死亡リスクを予測するうえで重要な役割を果たす因子である。しかし、睡眠の規則性の方がさらに強い予測因子である」と結論付けています。

なお、睡眠規則が健康に与える影響を調査する研究は他に実施されており、2024年の研究では「睡眠時間が長くても、眠る時間が不規則なら心臓発作や脳卒中のリスクが増大する」という分析結果が得られています。

睡眠時間が長くても不規則なら心臓発作や脳卒中のリスクが増加する - GIGAZINE