《唇を糸で縫いつけ》「責任を取らされ坊主頭に…」5年前は妹が被害…花柄のタトゥーの“マコ”は長期にわたり姉妹を“支配”か?親族は「カネを送ってほしい…と相談された」

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同居する女性の唇を針と糸で縫いつけてケガをさせたとして、茨城県警に傷害の疑いで逮捕された古河市諸川の自称アルバイト従業員・櫻井政恵容疑者(50)。被害女性(42)の親族が「集英社オンライン」の取材に応じ、姉妹が櫻井容疑者との共同生活を始めた経緯や、家族との連絡が徐々に途絶えていった当時の状況を明かした。櫻井容疑者による姉妹の生活への“管理”は、長期間に及んでいた可能性がある。

《独自・画像多数》「モテたし歌もうまかった」櫻井容疑者のエプロン姿のカラオケ熱唱画像、監視された自宅内や被害に遭った姉妹の写真、偽ブランド品、加工された自撮りなど

「最初は妹がアパートに居候していた」

事件の舞台となった古河市の住宅で、櫻井容疑者と同居していたのは、血縁関係のない女性2人だった。2人は古河市とは別の地域出身の姉妹で、被害に遭ったのは姉(42)のほうだった。

「事件は、姉が櫻井容疑者の自宅から逃げ出し、近くの商店へ駆け込んだことで発覚しました。姉は上下の唇を糸で縫い合わされた状態で保護され、筆談で店員に警察への通報を求めたといいます。警察の調べでは、唇を縫われたとみられる時点から救出されるまで、24時間が経過していたことがわかっています」(社会部記者)

櫻井容疑者は警察の調べに対し、「身に覚えがありません」と供述し、容疑を否認しているが、県警は余罪も含めて捜査を続けている。

「姉妹は長期間にわたって虐待を受け、精神的な支配関係がなかったか、県警が調べています。昨年4月以降、姉妹の関係者が県警に『洗脳されているのではないか』『経済的に管理されているのではないか』という趣旨の相談を複数回寄せていました」(同前)

櫻井容疑者は、どのようにして姉妹と知り合い、共同生活を始めたのか。姉妹の親族2人が「集英社オンライン」の取材に応じた。

親族の男性によると、最初に櫻井容疑者と接点を持ったのは妹だったという。

「5年ほど前、妹は仕事の都合で古河に行くことになり、そこでマコ(櫻井容疑者のあだ名)と知り合いました。マコはとにかく顔が広く、いろいろな仲間がいるので、そのつながりで知り合ったようです。

その頃、妹は家庭内の事情で家に帰ることができませんでした。そのため、マコが当時家族と暮らしていた古河市内のアパートに居候することになりました。その後、もともと仲が良かった姉も古河のアパートを訪れるようになりました。姉は実家から、仕事が休みになるたびにアパートへ通う生活を続けていました」

「妹も櫻井容疑者の命令で坊主にさせられていた」

別の親族の女性は、この頃に一度だけ姉妹と櫻井容疑者と食事を共にしたことがあるが、「違和感はなかった」と振り返る。

「自宅近くの大きな道路沿いの食堂に入って、本当に楽しく食事をしました。私が見た限りでは、そんなに悪い人という感じはせず、ごく普通の人という印象だったのよね。みんな仲のいい、少し年の離れた友達という感じで、何かおかしいと思うこともなかったの」

女性は異変に気づかなかったものの、妹は当時すでに櫻井容疑者の指示に従う生活になっていた可能性がある。前出の男性はこう振り返る。

「今から5年くらい前だったと思います。詳しい事情はわかりませんが、何らかのトラブルがあったらしく、『妹が責任を取り、マコの命令で坊主にさせられた』という話を聞きました。

どういう理由でそんなことをさせられたのか、私にはわかりません。私もそうですが、親族は姉妹もいい年齢でしたし、妹自身も家庭内の事情を抱えていたため、深く聞くことはできませんでした」

その後、妹は周囲の働きかけで、一度は櫻井容疑者のもとを離れたという。

「奴隷のような扱いを受けていた妹を不憫に思い、周囲が働きかけて半ば強引に実家へ帰した」(姉妹の知人)という話もあり、姉も一時、古河市を訪れなくなった。

ところが…。前出の知人によると、昨年4月頃、櫻井容疑者から「ちょっと話がしたい」と連絡が入ったという。姉妹は家族に「一回、友達に会いに行く」と告げて出かけ、そのまま実家へ戻ることはなかった。

「電話で話そう」と伝えても、「マコが一緒にいるから出られない」

姉妹は実家には戻らなかったものの、当初は家族との連絡は続いていたという。前出の親族の男性はこう話す。

「着替えや荷物を送ってほしいという連絡はありました。ただ、それは姉妹から直接ではなく、櫻井容疑者から別の親族を通じて届きました。

また、妹からは『生活費が足りない』『お金を送ってほしい』という相談もありました。姉からの連絡はなかったと聞いています。頼まれる金額は、1万円から1万5000円ほどで、なぜか毎回メールでの催促だったようです。

『大事なことは電話で話そう』と伝えても、『マコさんが一緒にいるから出られない』と言われたようです。私もですが、こちらにも生活がありますから、お金の援助は、断っていました。ですが、まさかこんな事件が起きていたとは…」

そして昨年4月ごろの同居開始から約1年2か月後、今回の事件が起きた。男性は7月7日、新聞の社会面を見て、被害者が姉であることを知ったという。

「櫻井容疑者の名前と住所を見て、頭が真っ白になりました。私たちが最初に事件を知ったのは、警察からの連絡ではありません。ニュースやテレビで大きく報じられ、別の親族から連絡を受けて知りました。現在、被害に遭った本人は外部との接触を断った保護施設で保護されていると聞いています。私たちは今の姉妹の様子を何も知らされていません」

県警は家宅捜索で押収した物品の分析を進めるとともに、姉妹が共同生活を始めた経緯や事件に至るまでの生活実態についても慎重に捜査を進めている。

家庭では共同生活を送っていた女性との関係をめぐって深刻な証言が相次ぐ一方、外ではSNSを通じて知り合った人たちとの交友関係の中で中心的な存在として振る舞っていたという櫻井容疑者。場面によって異なる顔を見せていたこともうかがえる。

県警は、2度目の家宅捜索で押収した証拠品の分析を進めるとともに、共同生活の実態、事件の経緯について慎重に捜査を進めている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班