高須クリニックの高須幹弥氏が自身のYouTubeチャンネルで「うつ病の人と、ただ単になまけているだけの人との違い、見分け方とは?」を公開した。職場でトラブルになりがちな「うつ病」と「ただの怠け」の違いについて、明確な線引きが難しいグレーゾーンが存在する現状を指摘し、社会全体での相互サポートの必要性を提言した。

動画の冒頭で高須氏は、職場で「あの人はうつ病のふりをしてサボっているだけだ」と同僚から批判されるトラブルが頻繁に起きている状況に触れた。両者の違いを見分けるのは容易ではなく、「白黒はっきりさせるものではなく、その間のグレーゾーンがある」と指摘した。

意図的に怠けている人については、「やろうと思えばやれるのに、わざとやらない人」であると解説。体力を温存して退勤後に遊びに行こうとしたり、面倒な仕事を他人に押し付ける「テイカー」のような特徴を挙げた。このような人は、上司から監視されたり叱責されたりすれば一時的に仕事をするため、能力自体は備わっていると説明した。

一方で、本当にうつ状態にある人は「頑張りたくても頑張れない」と強調。「本当に体が動かなくてやれない」「頭の回転もゆっくりになってしまう」と、気力や体力が枯渇している状態であると語った。また、うつ病と診断されていても、終業後や休日に遊びに行けるケースにも言及。これを「仮病だ」と非難する風潮に対し、職場という環境自体が苦痛でうつが悪化するだけであり、そこから解放されれば元気になることもあるとし、一概に怠けとは言えないと理解を求めた。

さらに高須氏は、同じ職場環境であっても、遺伝的要因やIQ、対人スキルなどの個人の能力差によって、適応できる人とできない人がいると分析した。最後には「遺伝的に恵まれている人、能力が高い人が、そうでない人をサポートする社会であるべきだ」と語り、豊かな日本社会における助け合いの重要性を強く訴えかけた。