英国人記者が森保ジャパンを総括!「早期敗退の一因となった」「今大会の結果を左右した要素の一つ」と指摘したのは…【W杯】
日本対ブラジル。世界が注目した好カードだった。これまでの大会で日本は「強豪」と呼ばれたことはなかったと思うが、今やその評価に値するチームだと私は考えている。
それでも、三笘薫や南野拓実、遠藤航、そして久保建英といった主力選手を欠きながらも、厳しいグループステージを突破し、ブラジルと互角の戦いを演じたことは高く評価されるべきだ。彼らの最大の強みの一つは、誰がプレーしてもチームとして一丸となって戦えることだ。
一方で彼らの欠場は早期敗退の一因となった。結果論ではあるが、もしブラジル戦にこの4選手を起用できていればどうなっていただろうか。彼らの個の能力、そして何よりも経験は計り知れない価値があったはずだ。結局は層の薄さを露呈したことは否めない。
今大会における日本のパフォーマンス振り返り、反省点を挙げるのは難しい。あえて指摘するなら、オランダ戦の前半の戦いぶりだ。内容は非常に物足りなく、今大会の結果を左右した要素の一つだったと感じている。あの試合で前半に良いパフォーマンスを見せ、得点を挙げていれば、オランダ戦に勝利できた可能性もあった。
初戦で3ポイントを獲得すれば、2戦目、3戦目に余裕を持って戦えたかもしれない。主力選手たちを休ませることもできただろう。首位通過してもモロッコと対戦することになっていたが、よりフレッシュな状態で戦えたはずだ。ブラジル戦では守備の時間が長かったことももちろんあるが、選手たちの疲労が明らかだった。
大会を通じて致命的なミスはなかった。それだけにこの敗退はなおさら悔やまれる。日本は世界の強豪と互角に渡り合えるところまで来ている。だからこそ次のステップとして、本気の勝負のなかで接戦を制する術を身につけなければならない。それがベスト16の壁を破り、さらに上の景色を見るための条件になるはずだ。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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