Ryoma Kashiwagi | SUPER FILM

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「美しく儚い」を作画テーマとするRyoma Kashiwagi | SUPER FILM が切り取るモータースポーツの一瞬を、連載でお届けする。

12 - 14 Jun 2026
Circuit de Barcelona-Catalunya - Montmeló, Spain
Circuit length : 4.657 km / 66 Laps
Race distance : 307.236 km
Lap record : 1:15.749 / Oscar Piastri (2025)

今年は「Barcelona-Catalunya GP」として行われるカタロニアサーキットでのレース。スペインGPのタイトルは9月に新生サーキットで開催されるマドリッドに譲った。またサンマリノでのグランプリも2026年はカレンダーに入っていない。先週のモナコとは違い丘陵地帯にあるカタロニアサーキットでは風が吹かねば暑さを感じる場所で、決勝日15時の気温は34℃、また路面温度は51〜55℃に達する灼熱のコンディションの中でスタートした。



今シーズンのグランプリマシンはエネルギーマネージメントの重要性から、タイヤと共にPUの温度管理、バッテリー運用への影響も考慮に入れる必要がある。ピレリが事前に計算したストラテジーには3ストップまでが予測に入っており、マシンの損耗状況で大きく順位に影響しそうなレースになることが考えられた。また1ストップの平均は22秒で想定されている。

全車が綺麗にスタートを切りポールポジションのジョージ・ラッセル、同じくフロントロウからのルイス・ハミルトン、そして3番グリッドからチャンピオンシップリーダーのキミ・アントネッリというオーダーで1コーナーを迎える。また10番手スタートのフェラーリ、シャルル・ルクレールは7番手まで順位を上げ、マクラーレンのオスカー・ピアストリを追う展開に。レース開始時のソフトとミディアムの割合は若干後者を選択するレーサーが多かったが、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソだけがハードタイヤをチョイス。



12周目、2位を走っていたハミルトンが先ず最初のタイヤ交換を行う。ハミルトンはソフトでスタートしており、ピレリの予測よりも若干早めの交換だ。続いてトップを行くミディアムのラッセルだが、こちらも早めのストップ。両者は共にハードへと交換している。1回目のタイヤ交換を終えほぼ全車がハードタイヤを履き、レースは比較的静かに推移していく。周回数も折り返し付近の28周目、2回目のタイヤ交換もハミルトンが先に入り、フレッシュなミディアムでコースへと戻った。その間に1-2を走るメルセデス2台の差は徐々に縮まっていく。アントネッリがプッシュしているのだ。トップのラッセルとハミルトンとの差はおよそ22秒、仮に同じストップ数だとした場合、平均的なピットストップでは抜かれてしまう距離にフェラーリが迫っているが、メルセデスの2台もバトルを中断できる状況にはない。



37周目にトップのラッセルが2度目のタイヤ交換。ハード→ハードに替えたためメルセデスは2ストップで乗り切る作戦で確定した。1周置いてアントネッリのピット。僚友と同じくハードタイヤへと履き替える。その間にトップに立ったのはハミルトン。40周目、地元の雄アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがグラスエリアにマシンを止めた。これでVSCになり、トップを行くハミルトンはこの機を逃さず3度目のピットストップへ。メルセデスの2台がコントロールラインを通過するよりも若干早くハミルトンはコースに戻った。そしてこのタイミングでVSC解除に。ハミルトンのトップ快走にサーキットが沸く。



レース終盤、再びメルセデスの2台が臨戦体制に移る。ラッセルとアントネッリの距離はラップを重ねるごとに目に見える差で縮まっていく。61周目、アントネッリが遂にホームストレートでラッセルを捕らえることに成功する。オーバーテイク後のラインにも隙がなくラッセルもなす術がない。次の周のホームストレートではラッセルにとって絶望的な差が広がっていたが、アントネッリのマシンはそこで力尽きてしまう。電気系のトラブルのようだ。VSCの導入と解除を経て乱戦の66周は幕をとした。



ルイス・ハミルトン、7度のワールドチャンピオン、105回のグランプリウィナーがバルセロナの地で涙を流し、子どものようにはしゃぐ。この偉大なレーサーにとってはそのキャリアの中で最も大切な優勝のひとつ。フェラーリで成した念願の1勝であった。









a Ryoma Kashiwagi film | 2026
RED KOMODO X | LEICA Apo-Summicron M50mm, Elmarit M90mm 

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