交際相手のAさんに対し、乳首の切断、斧を使った左手薬指の切断という凄惨な暴力を加えた佐藤紗希被告(当時23)。逮捕当初は容疑を頑として否認していたが、公判で突如として主張を一変させた。被害者Aさんが語る「洗脳」の実態と、被告の驚くべき言い分とは何か。

【画像】「まな板の上に置かれた指に、斧を振り下ろし…」被害者Aさんの欠損した指を見る(閲覧注意)


佐藤紗希被告(インスタグラムより)

「『だから殴られるんだよ』と人格否定されることもいっぱい言われてきた」

 2025年1月28日、佐藤被告が逮捕されるきっかけとなる傷害事件が起きた。韓国で美容整形した鼻が痛いと八つ当たりした佐藤被告は、「鼻と耳を10回ずつ殴らせろ。グーで」と要求。Aさんは鼻血が大量に出るほどの暴行を受けた。

 佐藤被告は自ら110番通報し、「別れた彼氏が出て行かない」と訴えたが、駆け付けた警察官はAさんの右頬の切り傷に気付く。事情を聞く警察官に、佐藤被告は「リビングから出るな、何もしゃべるな、出て行ったら別れるぞ!」と叫び、警察官も被害者と加害者の立場が逆なのではないかと感じたという。

 逮捕後も容疑を全否認していた佐藤被告は、「Aさんがふざけて自分の乳首を切断した。私のスマホを使って斧を注文し、自分の左手薬指を切り落とした」と主張し続けた。

 一方のAさんは、なぜ抵抗できなかったかについてこう語っている。

洗脳されていたとしか言いようがない。食べるものもないし、逃げる場所もないし、お金は全部取り上げられていた。自分は見捨てられたらどうなってしまうんだろうという心理状態になっていた」(Aさん)

 さらに当時の状況を振り返り、「『だから殴られるんだよ』『お前は生きてる価値なし』『お前は生かされてるんだよ』などと人格否定されることもいっぱい言われてきた」と明かした。

 ところが2026年2月18日の被告人質問で、佐藤被告は一転して「起訴状にある3つの事件はすべて私がやっていました」と認めた。しかし同時に「Aさんが嫌がっているとは思いませんでした」とも主張。「痛いと言っても、嫌だとは言わなかったから」と述べ、同意の上だったと言い張った。

 Aさんはこの否認を続けた態度について「何でそんなウソを言ってんのかなと聞きたい」と憤りをあらわにしつつ、「それ相応の厳しい処罰を受けて欲しい」と訴えていた。

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(「文春オンライン」編集部)