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 5月29日に上映開始した劇場アニメ「劇場版モノノ怪 第三章 蛇神」の製作統括を務める山本幸治氏が7日、公式Xを更新。声優交代と再起用を巡る一連の経緯について再度説明し、再起用の情報を事前告知しなかったことについて改めて謝罪した。

 同作は2023年公開の際、声優を担当していた櫻井孝宏の不倫が報じられ、キャスト変更を余儀なくされた。同作は大奥を舞台とし「女性たちの苦しみと救済を描こうとしている」とし、作品性の観点から櫻井の起用はそぐわないと説明していた。

 一方で、現在公開中の「蛇神」では櫻井が演じた“離の薬売り”が再登場している。同作は事前の情報出しを行わず、観賞したファンに向け「3日間SNSでのネタバレ禁止」を呼びかけていただけに、映画館で櫻井の再起用を知るファンも多かった。この起用法に対し、さまざまな意見があがり、山本氏は5日にXを更新し、謝罪した上でプロデューサー業からの引退を表明した。

 山本氏は「今回起きたことを短くまとめると『公式が降板させたのに告知なく再登板させた』となるのだろうと思います。『告知なく』の部分については、まさに謝罪した点で、失点が明確な分しっかり伝わったと感じています。情報を事前に出さなかったことと、『ネタバレ禁止』施策によって生じた問題について改めてお詫びいたします」と謝罪した。

 その上で「例の報道があり、大きな混乱の最中、他作品の動向とかの様子を見ることもなく降板を発表しました。降板の発表の際の『作品性の観点』というコメントは、キャラクターと演じる声優さんの私生活を混ぜた視点ではなく、お客様に集中して作品を楽しんでもらう環境が崩れたということを意味していました。制作中止もあり得るくらいのインパクトでした。内部からもそういう声は上がっていましたが、自分と監督を中心に声優交代してでも続けることを『決断』しました」と、櫻井を降板させた経緯についても説明。

 続けて「降板と制作継続の先、再起用の必要性があったのか、という点については、引きで見ればかなり矛盾があることと思います。『降板させたのに再登板させた』ことの一貫性のなさについてのご指摘は全くもって正しいと考えています。それでも再起用を自分が決めた理由は、声優さんの禊が終わったと考えたとかそんな話では全くないです。マイナスも想定していたため、安易な人気取りのはずもないです。『説明とお詫び』に記載した描き分けが見えたことがきっかけですが、クラウドファンディングを含め『劇場版モノノ怪』を最も喜んでくれたはずのお客様がそのまま置いて行かれてしまっているような感覚を持っていて、その状況を何とかポジティブに転じたいと考えたからです」と、再起用を決断した経緯にも触れていた。