外食株の明暗、分かれ目は「客数維持」と「利益率」 ゼンショー・すかいらーく・スシロー
物価高が続く中でも、外食株への関心が高まっている。原材料費や人件費の上昇は外食企業にとって重しになりやすいが、値上げ後も客数を維持できる企業は業績を伸ばしやすい。
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今回は、ゼンショーホールディングス、すかいらーくホールディングス、スシローを展開するFOOD & LIFE COMPANIESを軸に見ていきたい。外食株の今後を考えるうえでは、客数維持と利益率の改善が分かれ目になりそうだ。
■ゼンショーは規模の大きさが強み
ゼンショーは、外食株の中でも規模の大きさが強みになる。すき家、はま寿司、ココス、なか卯など複数の業態を持ち、国内外で幅広く店舗を展開している。2026年3月期は売上高が前期比11.2%増の1兆2,640億円、営業利益は8.4%増の814億円となった。2027年3月期も増収増益を見込んでおり、ゼンショー株価を見るうえでは、多業態展開でコスト上昇をどこまで吸収できるかが焦点になりそうだ。
■すかいらーくは客数と客単価の維持に注目
すかいらーくは、値上げ局面で客数と客単価をどう両立するかが問われる。2026年12月期第1四半期は売上高が前年同期比8.6%増、営業利益は17.0%増となり、既存店売上高も前年比106%と伸びた。会社側は、インフレ影響に対し、既存店成長や原価低減策、新店・業態転換で打ち返したと説明している。
ファミリーレストランは日常利用に強い一方、値上げが続けば来店頻度に影響する可能性もあり、すかいらーく株価では客数維持が重要になる。
■FOOD & LIFE COMPANIESは海外成長が材料
スシローを展開するFOOD & LIFE COMPANIESは、回転寿司の需要回復と海外成長が評価材料になる。2026年9月期第2四半期では、売上収益と営業利益がともに伸びた。国内では値上げ後も客数を維持できるか、海外では成長投資を利益につなげられるかが焦点になる。
スシロー株価を見るうえでは、客数、客単価、海外事業の利益率をあわせて確認したい。
■投資かの注目点は
投資家目線では、今後の外食株を見るうえで3つの点を確認したい。1つは、値上げ後も既存店客数が落ちていないか。2つ目は、原材料費や人件費の上昇を吸収し、営業利益率を維持できているか。3つ目は、国内店舗の成熟を海外展開や新業態で補えるかである。
外食株は生活に身近なテーマである一方、コスト上昇の影響も受けやすい。今後の株価の分かれ目は、単なる値上げではなく、客数維持と利益率改善を両立できるかにありそうだ。
