「愛子さまと旧宮家の男系男子のご成婚を望む声に対し、“政略結婚だ”と反発の声が」 宮内庁で不協和音が… 「陛下と皇后さまは恋愛結婚を望まれている」
【前後編の後編/前編からの続き】
「皇室典範改正」の議論が大詰めを迎えている。今国会での法案成立が濃厚となる中、注目を集めているのが愛子さまの結婚問題だ。旧宮家から皇室入りする可能性のある男系男子が「お婿さん」候補に挙げられる一方で、新たな論争の“火種”にもなっているという。
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【実際の写真】まるで反復横跳びをしているよう… 「眞子さん」の“猛ダッシュ”姿
前編では、愛子さまの「お婿さん候補」として取り沙汰されている人物のプロフィールを紹介した。
典範改正を目指す“前のめり”の動きに疑問を投げかけるのは、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院教授の河西秀哉氏だ。
「愛子さまの結婚問題と養子案を絡めて議論されることの多い昨今の風潮には強い違和感を覚えます。そもそも上皇さまも天皇皇后両陛下も2代続けて恋愛結婚でした。しかし現在進む議論では、一番重要な愛子さまのご意思が考慮されていないように映ります。それゆえ旧宮家の男系男子と愛子さまのご成婚を望む声に対し、“政略結婚だ”と反発の声が上がっているのです」

実際、宮内庁でも不協和音が生じている。
「陛下と皇后さまも、娘である愛子さまのお気持ちを尊重するお立場に変わりはありません。できれば、自然な人間関係の中で恋愛結婚されるのが望ましいと考えておられると伺っています。それに反するような形で、養子として皇室入りする可能性のある方が愛子さまの結婚相手に擬せられる論調に対し、庁内では不快感を示す人間も少なくありません。他ならぬ上皇后さまもまた、こうした動きには少なからぬ困惑を覚えておられるといいます」(宮内庁関係者)
「お婿さん候補」と言われた幼なじみ
当の愛子さまは2022年3月の成年会見で、自身の結婚観を問われた際に、
〈一緒にいて、お互いが笑顔になれるような関係が理想的ではないかと考えております〉
と述べられている。皇室ライターのつげのり子氏によれば、
「愛子さまはとてもご両親を尊敬していらっしゃいます。天皇陛下はプロポーズの際、雅子さまに“一生、お守りします”という趣旨の言葉をかけられたとされ、以降はその言葉通り、雅子さまが体調を崩された時も常にお守りする姿勢を見せてきました。そんなお姿を目にしてきた愛子さまも、理想の夫像としてお父上のような誠意に溢れた方を思い描いているのではないでしょうか。ただし今は、結婚よりも天皇皇后両陛下を支えていきたいとの思いを強く抱いているようにお見受けします」
前出の宮内庁関係者も、
「愛子さまはまだ24歳です。例えば、黒田清子(さやこ)さん(57)が兄・秋篠宮さまのご学友だった黒田慶樹さん(61)と結婚されたのは36歳の時でした。それを考えれば、愛子さまにはまだ10年以上もじっくりとお相手を見つける時間が残されています」
これまで「お婿さん候補」として、学習院幼稚園・初等科で同級生だった幼なじみの存在が報じられたこともあった。
「父親が造船会社の重役という家柄で、早大を卒業し、現在は銀行マンになっています。高校時代はヨット部に所属した180センチを超える青年で、昨夏も那須でのご静養時、ご学友として招かれました。ただ周囲は、あくまで“親しいご友人”だと見ているようです」(皇室ジャーナリスト)
「好ましい選択肢の一つは……」
そんな愛子さまの「理想の結婚相手」について、歴史家で国士舘大学客員教授の八幡和郎氏はこう話す。
「結婚後も皇族の身分が保持されることになれば、相手の経済力はそれほど重要ではなくなります。私が好ましい選択肢の一つと考えるのが外交官など官僚です。安定しており、身元も確か。勤務地や住まいなどの面で適切な処遇がしやすいだけでなく、愛子さまと公務で海外に行く際の振る舞いも弁(わきま)えています。皇室外交でさらなる役割を果たす準備や環境整備も可能です」
必ずしも旧宮家の男系男子が最良ではないというのだ。賛否渦巻く中、現在の議論に危機感を抱くのは、皇室制度に詳しい所功・京都産業大学名誉教授である。
「明治時代に禁止されるまで存在した皇室の養子とは、皇族の身分を持ったことのある者が対象で、それ以外の臣民(国民)は論外でした。いま俎上(そじょう)に載っている旧4宮家の男系男子は、さかのぼれば皇室につながるといっても、一般国民として生まれ育ち、本人たちもそれを自覚されていると思います。皇室の歴史から見ても前例がなく、現行の憲法の定める国民の平等に抵触する恐れがあります。議論の前提からして無理な案ですから、早晩破綻する危険性が高いと心配しています」
混迷を深める皇室典範改正と愛子さまの結婚問題。果たして「運命の人」は現れるのか。
前編では、愛子さまの「お婿さん候補」として取り沙汰されている人物のプロフィールを紹介している。
「週刊新潮」2026年6月4日号 掲載
