【台風6号】3日朝から昼過ぎに県内最接近か…時間雨量70ミリの非常に激しい雨や線状降水帯発生可能性あり厳重警戒を(静岡)
3日朝から昼過ぎにかけ静岡県内に最接近する見込みの台風6号。
台風は午後3時には種子島の西北西約40キロにあり、1時間に約35キロの速さで北東に進んでいます。
静岡県内では3日未明から昼前にかけ多いところで1時間に70ミリの非常に激しい雨が降る予想です。
また、静岡地方気象台は3日明け方から昼前にかけて県内で線状降水帯が発生する可能性があると発表しました。
発生した場合大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があるため、厳重な警戒が必要です。
掛川市、菊川市、御前崎市など多くの公立小中学校で休校することが決まっています。
影響は、ほかにも…。
下田港では、伊豆諸島に、生活物資や観光客などを運ぶ「フェリーあぜりあ」が欠航に。
(神新汽船 下田営業所 大野 茂樹 所長)
「台風のウネリですね。表面では見えない底を曳いているウネリになります」
Q.それが大きい?
「強いということです」
また、下田港は船が避難する場所になっていることもあり、1日は、普段、伊豆諸島の島で遊漁船を営んでいる乗組員たちも船をロープで固定していました。
(第38重郎平丸 船長 小林 城さん
「やっぱり台風なので用心しないといけないので。何事もなく過ぎ去ってくれれば一番良いと思うんですが」
商業施設でも対策が進められています。静岡駅ビルパルシェや新静岡セノバでは、3日臨時休業を決めました。
また、静岡市清水区のエスパルスドリームプラザは営業開始を遅らせる予定で準備を進めていました。
(高山 基彦 アナウンサー)
「こちらの施設では、本来、日よけ用のテントが設置されているんですけど、ご覧の ように天幕がすべて撤去されています」
(エスパルスドリームプラザ 相埜 未散 取締役)
「海側に面している施設ですので、街中とは違う風の吹き方があったりします。動く恐れがあるものは基本的には撤去している」
2年前の8月、この施設の周辺では、たたきつけるような雨が降り…。
施設の内部が浸水。施設は営業を急きょ取りやめ、従業員たちが水をかき出す作業に追われました。そのため緊急時には板を素早く設置して対策をするほか、撤去している物もロープで固定し動かないようにしていました。
(エスパルスドリームプラザ 相埜 未散 取締役)
「天変地異に関しては抗えるものではないので、その時をお客様にけがなく、従業員も含めてですけど、けがなく過ごせることも大事ですし、そのために対策で台風一過のあと元気に営業できるように、被害を最小限に食い止めると。不安というよりは対策をして営業再開を待つ」
対策は、過去に被害のあったこの場所でも…。
静岡空港では2025年9月の台風による大雨で、5か所ある駐車場のうち空港ターミナルビル入り口の駐車場の一部が浸水しました。
今回の台風でも冠水などの被害を防ぐため、P5駐車場を1日午後5時から入場を制限しています。
現在、風鈴まつりが開催されている袋井市の可睡斎。
1日も多くの人が参拝に訪れていました。
(参拝者)
「まだ6月なのに夏を感じました」
しかし、午後4時になると…。
(可睡斎 総知客 篠田 幸潤 さん)
「すいません、台風の影響があるので風鈴の音を出ないようにしますので撮影をするなら早めに撮影をしておいてください」
(参拝者)
「わかりました、大変ですね」
境内に設置された風鈴は約3000個。台風によって風鈴が壊れないよう対策に追われていました。
(可睡斎 総知客 篠田 幸潤 さん)
Q.どんな対策を?
「風の影響をできるだけ抑えるために、短冊を一つずつ風鈴の中にしまっている」
2017年から始まった風鈴まつりですが、この時期の台風対策は珍しいそうで…。
(可睡斎 総知客 篠田 幸潤 さん)
「いままでは(6月は)なかったと思う8月はあったが。(風鈴祭りは)先週に始まった ばかり。1週間でこうなるとは予想していなかった」
「風鈴まつり」は台風が通過した4日から再開される予定です。
こうした中、2日、富士市では台風の接近を前に大規模な断水が発生した想定で、応急給水訓練が行われました。
4年前の台風15号では、静岡市清水区で大規模な断水が発生。市民生活に大きな影響が出ました。
こうした事態にいち早く対応できるようにと、上下水道局の職員約25人が給水車への給水の手順や、簡易給水栓の組み立て方などを確認していました。
(富士市上下水道部 水道維持課 郡司 国光 上席技師)
「台風がくると雷で水が止まってしまうこともあるので、常に天候に注意して準備してまいります」
ここは清水区にある鉄舟寺。1年半前の台風では敷地内にある墓が土砂に飲み込まれる被害に遭いました。
(鉄舟禅寺 世永 天山 住職)
「元々ブルーシートがあるところに、こう、段々畑のような形になってお墓がありました。それがもう全部ですね、1年半前の台風で全部崩れ落ちて、そのお墓がですね、今までここに置いてあったんですよ。それを今こう、ことしの5月から墓地申請の許可が下りたということで、今こうやって墓地造成、お墓が混ぜ立てれるように、今作業を進めてるんですね」
もう二度と起きないように、台風への対策もすでに行っています。
(鉄舟禅寺 世永 天山 住職)
「この鉄舟寺は、やはり山を背負ってて、こう、山がね、こうやって大きい木がたくさんあるんですけど。なるべく木を切るところ、枝を打つところはしっかりと枝を打っていきましょうということで、専門業者、特殊伐採っていうことですけど、業者に入ってもらって、枝打ちをつい先日して、作業してもらいました」
農業への被害も心配されています。
(高山 基彦 アナウンサー)
「菊川市に来ました。常に自然の力と隣り合わせで作物を育てる農家の方は、どんな対策をとっているのでしょうか、聞いてきます」
訪れたのは、「every.しずおか」のコメンテーターでお馴染み、野菜生産者の早川ナナさんが管理する農園。
ここで、育てているトウモロコシには…。
(「every.しずおか」コメンテーター 早川ナナさん)
「トウモロコシだと、風が吹いてしまうと、これが倒れちゃうんですよね。あね、そう、もう寝転んじゃうので。じゃあ、今からこれは収穫。あと2週間で収穫なんですけど、じゃ、これが地べたに這いつくばっちゃうと、もうこれが商品にならないので。なので、風の抵抗を抑えるために、ここの上を切ってうちの農園では対策をしてます。今回の台風はすごい早いので、今から収穫を控えてる、トウモロコシだったり、枝豆だったり、茄子、オクラだったり、もう生産者は多分ひやひやだと思います」
ただ、農家ではたとえ対策をしていても、どうしようもない場合もあるといいます。
(早川ナナさん)
「16年前に来た台風かな。レタスのシーズンだったんですけど、もうコイがここに泳ぐぐらい全滅だったんですよ。(Q.ういう経験も?)そう…この数年台風来てなかったじゃないですか。だから野菜は豊作だったんですけど、やっぱり台風が来ると供給もなかなかできなくなってくるので。でもやっぱり毎回毎回の、毎年毎年の経験を強みにして、乗り越えるしかないので、どんどん作っていくしかないですね」
静岡県内では、あす3日朝から昼過ぎにかけて最も接近すると見られている台風6号。それぞれの人たちにとって不安を抱える夜となりそうです。
