後半の立ち上がりも、自陣で押し込まれてコーナーキックにしなくていいところで与えて、3失点目につながった。ああいう細かいところをもっと意識しないと。みんなで話し合って、敵陣に相手を押し返すようなプレーをしていかないといけないと強く思います」と、鈴木は改善点を指摘する。
 
 細部の詰めの甘さなどが響き、まだ結果を出せていない栃木Cだが、鈴木自身は決して悲観的にはなっていない。今矢直城監督の志向するサッカーに希望を抱いているからだ。

「今矢さんのサッカーは本当に強度が高いし、毎日ものすごく練習が厳しいんです。キャンプはボールを使ったメニューばっかりでしたけど、考えながらプレッシャーに行くとか、サッカーの厳しさで言えば、今までで一番キツいかもしれないです。

 そういう監督のもとでやれば、必ず成長できるし、良いチームになれる。今矢さんは(横浜F・)マリノスが優勝した2019年のポステコグルー監督時代を実際に支えていますし、あの時のような強度の高い戦いができれば、すごくいい。個人個人がパワーアップできれば、本当に良いチームになるんじゃないかなと感じています」
 
 こう語る鈴木はFWだけでなく、インサイドハーフでもプレー。様々な役割をこなしながら、栃木Cを成長させていければ、30代でのチャレンジも実り多いものになる。そう仕向けていくべきである。

 かつて2011年U-17ワールドカップで共闘した南野拓実(モナコ)や植田直通(鹿島)、室屋成(FC東京)ら同世代の面々が高いレベルを追い求め続けているのだから、彼も負けるわけにはいかない。この先も湘南ベルマーレ、ザスパ群馬など難しい相手との対戦が続くが、自身のゴールとチームの勝利を貪欲に泥臭く追い求めていくしかないのだ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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