「だんだんストレスに…」家づくりで設置して大後悔したもの。住んで気づいた“まさかの盲点”
家づくりの際、壁と床の境目にある「巾木(はばき)」は、見落とされがちな場所かもしれません。ESSEonlineライターの谷ノ内真帆子さんも、巾木は「ついていて当たり前」のものだと思い、ほとんどこだわりなく決めてしまったそう。しかし、新居での生活が始まってみると、巾木の意外なデメリットを目の当たりにした、と言います。「巾木なしにすればよかった」と後悔する谷ノ内さんがその理由を詳しく語ります。

デメリット1:掃除の手間がかかる

1階のメインフロアは、家族がいちばん長く過ごす場所。だからこそ、常に清潔に保ちたいと考えていました。しかし、ここで誤算だったのが、巾木の「清掃性」です。
巾木には、壁を守るという大切な役割があるのは承知していますが、どうしてもそのわずかな上面にホコリがたまります。
床を掃除機でキレイにしても、ふと目線を上げると、巾木の上に薄く白く乗っているホコリ。これが意外と目立つのです。
「せっかく床をピカピカにしたのに、ここだけ残っている……」
そう気づいてしまうと、ついイラッとしてしまいます。結局、掃除機の隙間ノズルを持ち出すか、わざわざハンディモップで1周なぞらなければなりません。
この「ついでのひと手間」が、忙しい日々のなかでは地味にストレスに。
「もし、巾木がもっとスリムなものか、あるいはない仕様にしていたら、この手間はなかったのかも」と、掃除のたびに軽い後悔が頭をよぎります。
デメリット2:アクセントクロスとの色合わせが難しい
さらに、住み始めてからは「見た目」の面でも後悔が生まれました。それは、こだわりのアクセントクロスとの組み合わせです。
わが家では、リビングの一面に落ち着いたグレーのアクセントクロスを採用しました。クロスそのものの色味や質感には大満足。しかし、そこに鎮座しているのは、標準仕様で選んだ「白い巾木」でした。
実際に仕上がってみると、グレーの壁と床の間に、白いラインがピシッと1本通っている状態でした。これが想像以上に目立っていて、境目が浮いて見えるんです。せっかくの洗練されたグレーの世界観が、白い巾木によって分断されてしまったような、なんとも言えない違和感。
「ここは巾木をなしにするか、せめてクロスに合わせてグレーの巾木を選べばよかった……」
これはホコリの問題ではなく、完全に「色味の詰め」が甘かったことに対する後悔でした。床材やクロスのサンプルを並べてあんなに悩んだのに、巾木という小さなパーツとの相性まで気がまわらなかったのは、家づくりの盲点だったと感じています。
家づくりに「100点満点」を求めるのは難しい
ここまで「巾木の仕様に後悔している」と書いてきましたが、では毎日そのことで悩んで夜も眠れないかと言えば、決してそんなことはありません。
なぜなら、筆者自身、もともと掃除は「サッと終わらせたい派」で、細かいことは気にしない性格だからです。
巾木にホコリがたまっていれば「あ、たまってるな」と気づきはしますが、来客がなければ「まあ、次の掃除のときにでも」とスルーしてしまうこともしばしば。
完璧な家、完璧なメンテナンスを目指しすぎると、かえって生活が苦しくなってしまいます。巾木の色が少し浮いていても、それはそれで「わが家らしい味」だと思えるようになってきました。
・完璧な仕様じゃなくても、家族が笑って過ごせればOK
・細かい後悔よりも、今の暮らしやすさを優先する
・「いつかリフォームで変えればいいや」くらいの気楽さを持つ
こういったスタンスでいることが大切だなと改めて思い至りました。
家づくりに「100点満点」を求めるのは難しいもの。多少の「ああすればよかった」を抱えつつも、今日も適度に掃除の手を抜いて、子どもたちとのにぎやかな生活を楽しみたいと思います。
そして、巾木をつけることのメリットももちろんあるので、「あった方がいい」と考える人も多いかと思います。しかし、わが家の場合は「巾木はなくてよかったな」と感じています。
家づくりをされている方のなにかの参考になればうれしいです。
