「接客の質」は AI で高められるのか? ZEALSの音声AIエージェント、すでに3000件接客の実例も

記事のポイント
ZEALSは音声AI「Omakase.ai Voice」の日本語対応を発表し、接客と購買体験の変革を掲げた。
同AIは自然な会話と即応性を特長とし、ブランドごとに声の個性を設計できる。
日本で最初にスパーティーの「MEDULLA」に導入し、2週間で3000件超の応対を実現し、一次解決率90.8%を達成した。
ZEALSは音声AI「Omakase.ai Voice」の日本語対応を発表し、接客と購買体験の変革を掲げた。
同AIは自然な会話と即応性を特長とし、ブランドごとに声の個性を設計できる。
日本で最初にスパーティーの「MEDULLA」に導入し、2週間で3000件超の応対を実現し、一次解決率90.8%を達成した。
ZEALS(ジールス)は10月22日、「『音声』AIエージェントの台頭とEコマース市場の未来」をテーマに説明会を開き、米国で先行展開し1万5000体以上のAIエージェントが作成されているマルチモーダルAI「Omakase.ai Voice」の日本語版を発表した。
また説明会では、日本で最初に「Omakase.ai Voice」の日本語版を導入したSparty(スパーティー)の代表取締役CEOの深山陽介氏も登壇。パーソナライズヘアケアブランド「MEDULLA(メデュラ)」の導入事例をもとに、音声AIが顧客との対話や購買行動をどう変えたのかを語った。

音声AIが接客体験を刷新
ZEALSはこれまでチャットボットを用いた「チャットコマース」を展開してきたが、今回発表されたのはその進化版となる音声AIエージェントだ。米国で先行ローンチされた「Omakase.ai Voice」は、すでに1万5000体以上が稼働。10月1日には、日本語版が正式にローンチされた。
「Omakase.ai Voice」は、ページ内容をリアルタイムに理解しながら自然な会話を行うマルチモーダル型音声AIエージェント。清水氏は「声の自然さと返答の速さ、この2つの品質に徹底的にこだわった」と語り、さらに「ユーザーがページをクリックしてもAIが即座に内容を把握し、文脈に応じた案内を続ける。まるで隣にスタッフがいるような体験を、オンラインで再現できる」と説明した。すべての会話がAIによって生成されており、人のように話すAI接客員がWeb上に存在する仕組みだ。
また、エージェントの性格や声色を自由に設計できるダッシュボードも搭載。ブランドごとに異なる「声の体験」を作り込むことができる。同社は「Always Be Launching(常にリリースし続ける)」をモットーに掲げ、ボイスクローンなど新機能の実装も進めている。
「Omakase.ai Voice」の日本語版をいち早く導入したSpartyの深山陽介氏は、オンライン診断と相談を通じて約7万通りの処方から最適なヘアケアを提案するD2Cブランド「MEDULLA」での導入事例を紹介した。導入から2週間で3000件を超える音声接客を実現し、一次解決率は90.8%に到達という。
深山氏は「日本語でここまで自然に会話ができるとは思わなかった。導入から6日で、現場レベルの接客品質に到達した」と驚きを示した。
一方、清水氏は「Spartyのように最高のパーソナライズ体験を志す企業と取り組めるのは大きな機会だ。おもてなしの本質とAIの可能性が重なった」と述べ、今後は顧客データと音声AIの統合を進め、一人ひとりの状態に応じた最適な提案を行う次世代の接客の実現をめざすと締めくくった。
文・写真:坂本凪沙
