映画の “顔” になる俳優を目指して 『ウルトラマンオメガ』ホシミ コウセイ役・吉田晴登インタビュー
コウセイを演じるのは、吉田晴登さん。子役時代は大河ドラマ『軍師官兵衛』で福島正則の幼少期・市松を演じ、今年だけでもTVドラマ『なんで私が神説教』、映画『6人ぼっち』などに出演している、いま注目の俳優だ。
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◆成長過程の ”余白” を大切に◆
――「ウルサマ」へのご出演、お疲れさまでした! まずは登壇初日の感想をお聞かせください。
吉田 熱量が本当に凄まじかったです! 子どもの方が多いのかなと思っていたんですが、大人の方もたくさんいらっしゃって。声援をいただけて僕自身も熱くなって、アドリブをちょっと付け足しちゃったりしました(笑)。
――観客が持っていたグッズにリアクションをしていましたね。
吉田 コウセイのアクスタを持ってきてくださった方や、コウセイのぷちマスコットを10体両手に付けてくださった方もいました。熱烈なコウセイファンの方と直接会うことができて、嬉しかったです。
――取材時点では第4話まで放送されていますが、ここまでの反響はいかがですか?
吉田 最初に武居(正能)監督ともお話しさせていただいたんですが、「新しいウルトラマンを作っていきたい」という気持ちがありまして。実際に観ていただいた方から、ポジティブな意味で「新しいウルトラマンだ!」と反応をいただけて嬉しかったです。「ウルトラマンシリーズ初めて観ました。コウセイくんかわいい」と、僕のお芝居から『ウルトラマンオメガ』を知ってくださったり、海外の方から日本語でコメントをいただいたりもして。「皆さんの一週間の元気の源になれているんじゃないかな?」「僕も誰かのヒーローになれているんじゃないかな?」と感じられて、この作品に携われて良かったと心から思いました。最近は放送後にSNSやYouTubeのコメントを見て過ごすのが、土曜日の朝のルーティーンになっています(笑)。
――コウセイを演じるうえで、大切にしていることはなんですか?
吉田 コウセイは現代のどこにでもいる普通の若者で、ソラトやアユムと出会い、怪獣と向かい合っていく中で大きな力を手に入れて、徐々に正義のヒーローとしての自覚が芽生えていくところが大切なキャラクター。なので、全編通して成長していく様を見ていただくために、成長の余白をどう作るのかは強く意識していました。最初にプロットや仮の台本をいただいていて、作品全体がどういう話なのかという大枠が入っている状態で撮影していたんですが、4話のように失敗から学んでコウセイが大きく成長するポイントがいくつかあるので、それを見てわかるように余白を残しながら演じるのは、なかなか難しかったです(苦笑)。
――特撮ならではのシチュエーションで苦戦した場面はありますか?
吉田 子どもの方が見てもわかりやすいお芝居やカッコよさって、ヒーローものに求められることじゃないですか。自分では「これオーバーじゃない?」と思っていたのに、映像で観たら「むしろちっちゃい表現になってない?」と感じて、反省することがありました。コウセイは大体走っているか、大きい声を出してるか、吹っ飛ばされているかだったので(笑)、ずっとテンションを維持しなきゃいけないのも大変でしたね。ちょうど去年の今頃、すごく暑い時期に撮影がはじまって、コウセイの衣裳がつなぎだったこともあって、毎日汗だくになりながら一生懸命奮闘していました。当時のお芝居を見ていると悔しい気持ちもあるんですが、逆に「あ、ここでこういうアプローチしてたんだ」という気づきも多くて。だから自分自身の勉強のためにも、放送は毎週リアタイで観るようにしています。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンオメガ製作委員会・テレビ東京
◆同級生はあのウルトラマン!?◆
――学生時代に『ウルトラマンギンガ』や『ウルトラマンX』をご覧になっていたとのことですが、ウルトラマンシリーズを観はじめたきっかけは?
吉田 スーパー戦隊とかは割と早いときから触れていたんですけど、それを観なくなった後、「じゃあ、ウルトラマンってどうなんだろう?」という感じで観はじめたのが、『ギンガ』や『X』でした。後になって気づいたんですが、『ギンガ』の主演の根岸拓哉さんや、『X』に隊員役で出演されていた細田善彦さんは、僕がお世話になった先輩なんです。身近な方がたくさん出ていらっしゃったことが、いろいろな作品を観るきっかけになりました。『ウルトラマンジード』で主役の濱田龍臣は、高校の同級生なんですよ。それで『ジード』も観ていました。
――そうだったんですね! コウセイ役に決まったときは、濱田さんに報告されたんですか?
吉田 はい。でもDMで報告をしたので、落ち着いたら一緒にご飯に行きたいです。
――いずれウルトラマンの現場で会う機会があるかもしれませんね。
吉田 そうですよね! 龍臣に限らず、ほかのウルトラの先輩方といつか共演してみたいです。
――思い出に残っているウルトラマンのおもちゃはありますか?
吉田 最初に触れたおもちゃは、小学生の頃に両親に買ってもらったラムネ付きのソフビ人形で、そのときに当たったガラモンをピグモンと勘違いして飾っていました(笑)。家に何種類かあったので、たびたびご褒美として買ってもらっていたんだと思います。僕の収集癖みたいなものは、ここから身に着いた気がします(笑)。
――(笑)。メテオカイジュウのDX玩具には、コウセイの音声が収録されています。
吉田 いや、もう感動ですよ! 真っ先に両親に報告しました。自分の声が入っているおもちゃが出て、それが世界中の子どもたちの手に渡って、演じた世界が日常として存在していくと考えると、何とも言えない喜びを感じました。いっぱいコウセイになりきって遊んでほしいです。僕もお迎えしています(笑)。パッケージにもコウセイが描かれていて、永久保存版です。
――「ウルサマ」以降、さまざまなイベントに出演することになるかと思いますが、吉田さんがやってみたいイベントはありますか?
吉田 個人的には、ファンの方と直接話せるようなトークイベントみたいなことをやってみたいですね。作品を観た方たちと直接話をしたり、感想を共有したりする機会があまりないから、生でファンの方の声を聴いてみたい。あと、「あのシーン、実は……」みたいな撮影の裏話ができたら、もっと作品を身近に感じてもらえる気がするので、そういうトークライブもやってみたいです。あとは海外! 海外に行きたいです! 『オメガ』でそういう機会がないか、ちょっと期待しています(笑)。
◆元・映画少年が目指す先◆
――吉田さんは自分のやりたいことを探しているコウセイとは対照的に、子どもの頃から俳優の仕事を続けられています。俳優をやりたいと考えた理由はなんですか?
吉田 両親が映画好きで、父がカメラマンで映像業界に関わっていたこともあり、家族で休みの日に映画を観るのが習慣で、当時はヒーローや非日常なものに漠然と憧れを抱いていました。歳を重ねていくうちに、「俳優って、誰かの人生に影響を与えられる仕事だな」と感じるようになりまして。キャラクターのセリフや表情、作品のメッセージとかで、観ている人の明日が変わるかもしれない。自分が映画によって人生を変えられたように、僕も誰かの人生に影響を与えることができるような俳優になることを目指して、今は活動を続けています。
――俳優として目標にしている方はいますか?
吉田 山崎賢人(※「崎」は「たつさき」が正しい表記。)さんは、僕の中でロールモデルにしています。最初は世間でキラキラ系と呼ばれるような作品に出演し、『グッド・ドクター』などの作品をターニングポイントとして演技派として世間に認知されて、今では『キングダム』など、さまざまな映画で作品の顔として活躍されています。やはり僕が俳優という仕事を志したきっかけが映画だったので、僕自身もいつか映画の顔として、作品のメッセージを届けられる、作品を背負っていけるような芯の強い役者になりたいと思っています。
――そのために今は努力をしている最中なんですね。
吉田 はい。あと、たぶんコウセイのお芝居の感じが近いという意味だと思うんですが、最近は妻夫木聡さんの演じられるキャラクターとちょっと似ていると言われることがあって。僕が考える妻夫木さんは誰かに振り回されてすごく情けない、ダサいキャラでもカッコよく見えるお芝居をされる方なんですよね。今後は妻夫木さんのようにダサい部分もカッコよく映るよう、皆さんに評価してもらえたところを伸ばしていきたいです。
――最後に、今後の見どころをお願いします!
吉田 トライガロンという新たな仲間が加わって、その分強い敵も現れるようになります。レキネスとトライガロンのことを理解して接し方を変えたり、状況に応じて使い分けたりする、メテオカイジュウ側のドラマも描かれますし、ソラトとの関係性もドンドン深まっていきます。4話みたいにまた仲違いしてしまうのか、それとも……。ぜひ今までウルトラマンシリーズを観てこなかった方たちにも、オススメしてくれたら嬉しいです!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンオメガ製作委員会・テレビ東京
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