素人の強盗や詐欺が急増。あなたの家が「狙われる」前にやるべき防犯&撃退ポイントは?
SNSや求人サイトで実行犯を集める犯罪集団「トクリュウ」による、強盗や特殊詐欺などが増加中。犯行のターゲットになっても、「ガードが堅い家」だと思わせることができれば撃退度がアップします。また、特殊詐欺の見破り術は高齢の両親のためにも知っておきたいもの。今すぐ始められる防犯対策を元刑事の佐々木成三さんに聞きました。

素人の犯行が急増!だからこそ威嚇(いかく)が効く
「最近は素人の強盗が増加し、犯行は杜撰(ずさん)。だからこそ危険なのです」と佐々木さん。素人が怖いのは、主体性がないことだと言います。
【イラスト】声がヘンだけど風邪ひいちゃってさ…という電話は危険!
「指示役に『人がいたら殴れ!』と言われたら素直に従います。素人だから暴力の加減がわからず、致命傷を負わせてしまうのです」(佐々木さん、以下同)
一方で、素人だからこそ単純な対策が奏功する面もあるそう。
「強盗に入ろうと門扉を越えたところで、異変に気づいた家の人に『コラッ!』と怒鳴られただけで一目散に逃げる犯人もいます。自分の頭で考えていないので諦めも早いのです」
ただし、相手が素人だからといって、犯罪者の前に出るのは絶対にNGな危険行為。
「防犯カメラや、センサーが反応すると光や警告音が出る防犯アイテムを活用するのが賢明です」
●まず敵を知ろう「トクリュウ」とは
「匿名・流動型犯罪グループ」の略。指示役がSNSや求人サイトなどを使い、実行犯を募集。関係性が希薄で匿名性の高い通信手段を活用して連絡を取り合うため、実態がつかみにくい。
今すぐできる有効な対策を紹介

・センサーつきライトを設置
・窓ガラスに保護フィルムをはる
・窓に補助錠をつける
・広角レンズのモニターつきインターホンを設置
・声を出せる防犯カメラを設置
・すぐに通報するため家の中でもスマホを携帯する
・寝室などに内鍵をつける
・防犯砂利を庭に敷く
特殊詐欺を撃退するには?
電話で親族などを装って被害者を信じ込ませ、お金をだましとる特殊詐欺。常套(じょうとう)手段を知っておきましょう!
●最近のよくある手口の例

「もしもし母さん? タカシだけど。ちょっと声がヘンだけど風邪ひいちゃってさ。昨日こっちで△△高校の同窓会があったよ。ところで~」
【ポイント】
風邪で声がおかしくなったと伝え、ターゲットの疑念を払拭。闇名簿で得た個人情報を出し、「息子だ」と安心させる。そのうえで、会社のお金を使い込んだなど、お金が至急必要だともちかけるのが常套手段。
これ全部詐欺!疑った方がいいポイント3つ
今から紹介する手口は、すべて詐欺の可能性大。怪しいと思ったら、すぐ相談するとよいでしょう。
●警察がLINEに誘導してくる
警察を名乗る人物から電話があり「あなたの口座が犯行に使われている」「極秘捜査」などと言い、LINEに誘導。警察手帳や逮捕状の画像を送って信用させる手口。
「そもそも、警察が一般の方との連絡にLINEを使うことはいっさいありません」と佐々木さん。
●「キャッシュカードを預からせて」
ニセ警察が電話で「口座が不正利用されていて手続きが必要」と説明。その後、銀行協会職員や私服警察官を騙る人物が訪れ、カードを預かるという手口。
「警察がカードを預かることはありません。キャッシュカードは簡単に人に渡さないようにしましょう」
●「還付金がある」とATMに誘導
年金や医療費の過払い、保険料の見直しなどの還付金があり、払い戻しには期限があるとしてATMに誘い、携帯電話で送金手続きを指示する手口。
「この手口では警察官もだまされています。お金が戻ってくる、という電話はすべて詐欺だと思っていい」
