JRT四国放送

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5月30日に開幕する県高校総体、フォーカス徳島では5月26日から、シリーズで注目選手をご紹介します。

26日は、陸上・男子棒高跳びで県高校記録を次々と更新し、全国でも優勝が期待される、阿南光高校3年の井上直哉選手です。

力強い踏切からしなる棒に体を預け、美しい倒立姿勢を作り、バーを越えていく。

彼の棒高跳びは、徳島で一番高い空へとあがっていきます。

阿南光高校3年の井上直哉選手です。

(記者)
「すごいね」

(阿南光高校3年・井上直哉 選手)
「クラスメイトとかに『すごいな』とか『また優勝したんやな』、阿南光高校で期待されているので、インターハイでも優勝したい」

井上選手は2024年9月、棒高跳びで5m10cmを記録し、39年ぶりに県高校記録を更新。

その後、国民スポーツ大会で優勝するなど、輝かしい成績を収め続けています。

(記者)
「今からどこ行くの?」

(井上直哉 選手)
「羽ノ浦中学校に、練習しに行きます」

(記者)
「ここで練習しないの?」

(井上直哉 選手)
「ここで練習しない」

(生徒)
「バイバイ、なおちゃんがんばって」

(井上直哉 選手)
「阿南光高校は陸上部がなくて、練習する場所はない」

羽ノ浦中学校に通っていた時に棒高跳びを始め、ここで6年間、練習に励み、記録を伸ばしてきました。

今の自己ベストは4月、香川の大会で出した5m20cm。

これは大学、社会人も含めた県タイ記録です。

(井上直哉 選手)
「棒高跳びは1つの動作とか、ちょっと変えるだけで高さが10cm、20cmすぐに跳べるのが、高跳びの魅力だったり楽しさ」

強さの秘訣は棒高跳びへの探求心。

跳び終えるとすぐに動画をチェックし、修正点や課題を見つけだします。

(井上直哉 選手)
「まじか」

(羽ノ浦中学陸上部・株木正彦 外部コーチ)
「全然倒立、立ってないから、きょうはそのレベルじゃない、突き放しが遅くなるとその状態の時に低くなる」
「早く引き上げて早く押さないと、足が残っていないと倒立は立たない」

指導するのは、羽ノ浦中学の陸上部で外部コーチをしている株木正彦さん。

中学校の教員時代から井上選手を指導し、足かけ6年間、65歳となった今も彼の成長を見守り続けています。

(羽ノ浦中学陸上部・株木正彦 外部コーチ)
「さっきよりマシかな」

この練習は、棒を使って空中の体制を整えるトレーニング。

使っている棒は、モップです。

(株木正彦 外部コーチ)
「ゴミに出してあったモップもらってきて、それを再利用して使っています」

県内で棒高跳びは指導者も少なく、練習環境も限られています。

株木さんは工夫を凝らして、井上選手が成長できる環境を作り上げてきました。

(井上直哉 選手)
「株木先生いなかったら、ここまで記録とか伸びなかったし」
「株木先生いたからこそ、自己ベスト5m20cm、そこまで跳べている」

(記者)
「先生、そんなこと言ってくれてますが」

(株木正彦 外部コーチ)
「ありがたいです」

2024年のインターハイの優勝記録は5m10cm。

井上選手は、はるか高みを目指します。

(株木正彦 外部コーチ)
「これも良いよ」

(井上直哉 選手)
「一番の目標は、広島インターハイで5m30cm以上跳んで、優勝したい」

県総体の棒高跳びは、5月31日におこなわれます。

2人で高めあった6年間が、最後の夏の空へ。

高く、もっと高く。