京セラから法人向け10.1インチAndroidタブレット「KC-T305CN」および「KC-T305C」が登場!

京セラは5日、法人向け10.1インチAndroidタブレットとして「KC-T305CN」と「KC-T305C」を製品化したと発表しています。両機種ともに携帯電話ネットワークには対応しないWi-Fi版で、2025年春以降に京セラから販売するということです。なお、KC-T305CNとKC-T305Cの違いとしてはKC-T305CNが非接触IC機能「NFC Type A/B」および「FeliCa」(読み取りのみ可)に対応していますが、KC-T305Cは非対応となっています。

また同社では2024年11月20日(水)から22日(金)まで千葉県・幕張メッセで開催される飲食業界の課題を自動化やDXで解決する飲食業界イノベーションWeek内の「スマートレストランEXPO」に出展(ブース:16-35)し、KC-T305CNやスタンダードスマートフォン(スマホ)「DIGNO SX4」、タフネススマホ「DuraForce EX」などを展示しするとのこと。

これにより、これらの製品を活用して「働き手が不足している」や「キッチンへの正確なオーダーができない」、「店内の電波状況が悪く、お客さまのスマホでのオーダーが難しい」、「外国語の対応に限界を感じている」などといったさまざまな飲食店での困りごとに対して解決策を実機によるデモを通して紹介するとしています。なお、価格はオープンとなっており、レンタルサービスにも対応しています。


KC-T305CNおよびKC-T305Cは京セラが法人向けAndroidタブレットで、KC-T305CNはすでに発表・発売されているKDDIおよび沖縄セルラー電話、ソフトバンクといった移動対通信事業者(MNO)向け「DIGNO Tab2 5G」の携帯電話ネトワークに対応しないWi-Fi版といった位置付けとなり、KC-T305Cはさらにその非接触IC機能に非対応な製品となっています。そのため、DIGNO Tab2 5Gと同様に京セラの特徴でもある企画から設計・開発・試験・製造・アフターサービスまでを一貫して日本国内で実施するJAPAN MADEの対応製品とのこと。ただし、DIGNO Tab2 5Gとはチップセット(SoC)などが異なっています。

画面は約10.1インチWUXGA(1920×1200ドット)TFT液晶(約1677万色表示)を搭載しており、将来的に運転免許証とマイナンバーカードを一体化する計画などがあることからNFC読み取り機会がさらに増えると予想され、このような多様なビジネスシーンにおける課題に対応するために本体の画面側(前面)でNFCの読み取りができるように開発され、マイナンバーカードや交通系IC、クレジットカードのタッチ決済などのさまざまなシーンに対応し、外付けリーダーが不要となるため、導入・管理コストを低減することができます。



なお、さまざまな業界で電子化やオンライン対応が進み、今後さらにマイナンバーカードの利用やタッチ決済の機会などでNFCカードリーダーの需要が増えることが予想され、例えば、健康保険証はマイナンバーカードへ移行し、2024年12月2日には現行の健康保険証の発行が廃止され、訪問看護ではマイナンバーカードによるオンライン資格確認が義務化され、さらにクレジットカードなどでのタッチ決済をAndroid搭載製品で実現する決済ソリューションの提供も開始されています。

またフロントカメラはオートフォーカスに対応した約500万画素CMOS/広角レンズとなっており、QRコード決済や一次元バーコードの読み取りが可能です。これらにより、幅広い業界における多様な業務の効率化を実現するとしています。なお、NFCはFeliCa(NFC Type F)にも対応していますが、FeliCaのセキュア機能に非対応のため、おサイフケータイやFeliCaセキュア機能がある学生証や社員証、マイナンバーカードなどの製品内への登録は対応していません。


さらに防水や防塵に加え、タフネス面ではテーブルから床への落下を想定した75cmの落下や高さ3cmから6000回の落下といった京セラ独自の試験をクリアしているほか、泡ハンドソープやアルコール除菌シートで手入れが可能なので清潔に使え、ボディーが塗装レスとなっており、長期間使っても傷や摩耗跡が目立ちにくい仕様で、タブレットが不調の際には本体の内蔵部品に異常がないかを簡易的に調べることができるデバイス故障診断機能を搭載しています。サイズは約260×169×9.9mm(突起部を除く)[暫定値]、質量は約530g[暫定値]、本体色はブラックの1色のみ。

主な仕様は12nmプロセスで製造されたMediaTek製SoC「MT8788」(オクタコアCPU「2.0GHz Arm Cortex-A73×2+2.0GHz Arm Cortex-A53×6」、トリプルコアGPU「800MHz Arm Mali-G72 MP3」)や4GB内蔵メモリー(RAM)、64GB内蔵ストレージ、7000mAhバッテリー、USB Type-C端子(急速充電「PD 2.0」対応)、3.5mmイヤホンマイク端子、約800万画素CMOS/広角レンズのリアカメラ、位置情報取得(GPS、GLONASS、BDS、Galileo、QZSS)、顔認証(Class1)、指紋認証(Class3)、ダイレクトボタン、デュアルステレオスピーカーなど。microSDXCカードなどの外部ストレージスロットは非搭載。


通信面ではWi-Fi 5に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz)の無線LAN、IEEE802.11r/k/v/w準拠の高速Wi-Fiローミング(部分的対応)、Bluetooth 5.4に対応しています。OSはAndroid 14をプリインストールし、2回のOSバージョンアップに対応予定となっており、Googleから提供されるAndroidセキュリティパッチを2029年末まで提供するとのこと。法人向けとして「Device Control」アプリやOEMConfigおよびZero Touch Provisioningにも対応。

また5年間の継続供給に加え、4年間の修理対応によって最長9年間の長期利用が可能で、新規店舗で増設しても同じ機種が購入できるため、アプリやシステムのメンテナンス負担を軽減でき、バッテリーケアモードを搭載しているのでオンにすれば、電池寿命が1.5〜2倍長持ちするということです。さらに液晶保護シートやアクティブペン、保護ケース、保護ケース3点セット、充電置台(保護ケース対応)、5連充電置台(保護ケース対応)といった業務効率を高める多彩なアクセサリー(別売)も用意されています。





記事執筆:memn0ck


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