“予算委員長”“特別国会の会期”どうなる?議席拮抗で国会めぐり与野党攻防

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立憲民主党の野田代表と国民民主党の玉木代表が5日、会談をしました。

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■野田・玉木会談で総理指名は?

先の選挙で、ともに議席を伸ばした両野党。党首同士の直接会談では、立憲民主党が歩み寄りました。

立憲民主党 野田佳彦代表                            「103万円の年収の壁を突破していこうとする動きについては、敬意を表するということを申し上げて、我々も、協力・後押しをしていくという話をさせていただきました」

国民民主党が訴える手取りを増やす経済政策への協力を表明。そのうえで、もう1つの焦点、政権を取るために、総理大臣指名の選挙で野党がまとまるかどうかについて。

立憲民主党 野田佳彦代表                            「首班(総理)指名についての国民民主の立場はよく理解をしているつもりだが、『ご検討を』と最後に申し添えたということです。(Q.その反応は)『はぁ』という感じだと思います」国民民主党 玉木雄一郎代表                           「具体的な話はありませんでした。(Q.各党にどう呼びかけているかという話も)具体的な話は、きょうはありませんでした」■特別国会“会期”も決まらず

野党の足並みが揃わないことで、引き続き、石破総理が選出される公算が大きい特別国会。その召集日は、11日と与野党に正式に伝えられました。ただ、6日後に開会が迫るなか、その会期などを決める各会派の集まりでは、与野党の攻防が早くも始まっています。

与党側は、会期を4日間とする提案をしましたが、予算委員会の開催を求める野党側との間で、折り合いが付いていません。少数与党と、多数を占める野党とのつば迫り合いで、会期すらすんなり決まらない状況です。

決まらないことは、ほかにもあります。

■自民・立憲“予算委員長”どちらに

衆議院に17ある常任委員会。その委員長を、どこの党の誰にするかも特別国会で決めることです。選挙の前は、議席数に応じた配分でしたが、与党が議席を減らしたことで、野党側は、割り振りの大幅な見直しを求めていて、せめぎ合いが続いてます。

野党が委員長ポストを握ったケースでは、かつて、政府が、内閣人事局を新設する法案の成立を、断念し、翌年まで先送りした例もあります。

立憲民主党 笠浩史国対委員長                          「私たち野党としても、多数ですので、(委員長ポストを)要求していきたい」政治部 村上祐子野党キャップ                             「立憲は、法案の成立を左右する議長や、本会議の日程を決める議院運営委員長、予算案を扱う予算委員長などの重要ポストを握って、国会運営で与党を揺さぶりたい考え。ただ、自民党は、重要ポストを渡すことに難色を示しています。このまま委員長が決まらない場合、最終的には、本会議で選挙することになります。仮に野党全体で過半数に届けば、委員長ポストを獲得できるため、立憲も譲る気はありません。与野党は、あすも協議する予定で、11日の特別国会ギリギリまで、交渉が続きそうです」