【詳報】ギャグ&SF漫画で知られる漫画家の楳図かずおさんが死去、88歳、代表作に「まことちゃん」「漂流教室」
漫画「漂流教室」や「まことちゃん」の人気作で知られる漫画家の楳図かずおさんが、10月28日に亡くなったことが5日、小学館を通じ、一般財団法人UMEZZから発表された。88歳だった。葬儀は関係者のみで営まれたという。
【訃報】俳優の西田敏行さんが死去、76歳、今月8日には会見に出席していた同法人は「生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いて欲しい、永遠に読み継がれて欲しいと願っていました。また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。その志が皆様の心に留まり続けることを願っております」とのメッセージを発表した。
また、小学館と小学館集英社プロダクションは「映画製作や『楳図かずお大美術展』の101枚の連作に見られるように、漫画という表現手法さえも超越した挑戦を続けておられました。先生の生前のご功績に対して、心からの敬意と感謝とともに、謹んで哀悼の意を表します」と悼んだ。
楳図さんは、和歌県に生まれ、奈良県で育った。小4から漫画を描き始め、高3のとき、「別世界」「森の兄妹」を出版しデビューした。上京後「猫目小僧」「半魚人」など恐怖漫画の分野を確立し、1976年に、ギャグ漫画「まことちゃん」を発表。作中のギャグ「グワシ」で人気作品となった。
ほか「おろち」「洗礼」「わたしは真悟」などヒット作は多数ある。2022年に27年ぶりの新作「ZOKU-SHINGO」を発表。タレント、歌手、映画監督などマルチな肩書きをもち、さまざまなジャンルで活躍した。