FCCがS高カイ気配、今期配当予想の大幅増額修正と自社株買いの発表を好感

写真拡大

 エフ・シー・シー<7296.T>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2865円でカイ気配となっている。前週末1日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、今期の配当予想を見直した。中間配当は、これまでの予想の38円に加えて旧東証1部上場20周年記念配当63円を加えて計101円で決定。期末配当予想についてはこれまでの38円に同じく記念配当63円を加える形で101円に見直した。年間配当予想は記念配当126円を含めて202円(前期比128円増配)となる。加えて、取得総数125万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.5%)、取得総額25億円を上限とする自社株買いの実施も発表しており、好感されたようだ。

 自社株の取得期間は11月11日から2025年3月19日までとする。9月中間期の売上高は前年同期比8.9%増の1273億2300万円、最終利益は同28.8%増の77億100万円だった。二輪用クラッチはインドやインドネシアで販売が増加した。四輪用クラッチは中国や米国で販売が落ち込んだものの、円安効果が利益を押し上げた。25年3月期の業績予想は直近の受注動向などを踏まえ、売上高予想を50億円増額して2430億円(前期比1.1%増)とした一方、税引き前利益は8億円減額して170億円(同11.3%減)に修正。営業利益と最終利益の予想は据え置いた。

出所:MINKABU PRESS