牡馬相手に重賞初制覇を狙うロンドボス

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 「デイリー杯2歳S・G2」(9日、京都)

 昨年の覇者ジャンタルマンタルは、続く朝日杯FSを完勝し、2歳王者へ。毎年素質馬が顔をそろえる一戦に、今年も少頭数ながら高いポテンシャルを秘めたメンバーが集まった。

 中心になるのは、府中でのデビュー戦で、上がり3F33秒4の脚を繰り出して差し切り勝ちを決めたロンドボスだ。15頭立ての大外枠からの発走。スタートでモタつき後手に回る形になったが、中団後方でじっくり脚をためると豪脚を発揮して先行勢をまとめて抜き去った。田代助手は「道中はフワフワしていたけど、最後はすごくいい脚を使ってくれたね。開幕週で差し切るのはなかなかできることじゃないからね」と高く評価。初戦から一級品の片りんをのぞかせた。

 中間の調整も順調そのもの。「変わらず動きはいい。右回りは問題ないし、初戦の勝ちっぷりから大物感があるね。重賞になるけど能力は高い」と同助手は太鼓判を押す。近親には厩舎の先輩でG1戦線でも活躍した14年富士S覇者のステファノスがおり血統背景も魅力的。切れに切れた初戦の再現を重賞の舞台でも−。快足娘が一気にヴィクトリーロードを駆け抜ける。