「麺をつなげれば地球を2600周回れる」世界の4人に1人が食べている韓国ラーメン、輸出額10億ドル突破
世界的に韓国ラーメンの需要が増加し、今年のラーメン輸出額が初めて10億ドル(約1526億円)を超えたことが明らかになった。
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11月1日、農林畜産食品部によると、今年1〜10月の韓国ラーメン輸出額は10億2000万ドル(約1557億円)で、昨年同期比30%増加し、過去最高を記録した。
ラーメン輸出額は、10年前の2014年には2億1000万ドルに過ぎなかったが、ここ数年で急速に増加している。特に今年4月には月間輸出額が初めて1億ドルを超え、それ以降も毎月1億ドル以上が輸出されている。
2023年のラーメン年間輸出額は9億5200万ドルだったが、今年は10カ月で昨年の年間実績を上回った。今年10カ月間のラーメン輸出量は25万トンで、昨年同期比25.5%増加した。農林畜産食品部は、年末までに輸出額が12億ドルに達する見通しだとしている。
国別では、アメリカと欧州市場でのラーメン輸出増加が特に顕著だった。今年1〜10月の対米輸出額は1億8000万ドル(約274億円)で65.0%増加し、中国向けのラーメンは2億1000万ドル(約320億円)で18.6%増加した。次いで、オランダ、日本、イギリスの順に輸出額が大きかった。
ラーメン輸出拡大の主な要因として、韓国ドラマや映画などのKコンテンツの広がりが挙げられる。若者を中心に、SNSで韓国ラーメンを食べるチャレンジも流行した。
この日、農林畜産食品部のソン・ミリョン長官は、ラーメン専門のコンビニエンスストアCU弘大サンサン店で懇談会を開き、農心や三養食品などのラーメン製造会社の代表や役員と輸出拡大策について話し合った。
今後もラーメン輸出額が増加すると見込んだソン長官は、「未来世代が好むため、ラーメンの輸出成長の可能性は非常に高い」とし、「特にラーメンをキムチと一緒に食べるなど、関連商品の輸出も進み、食品全体の輸出を牽引する役割を果たすだろう」と評価した。
またソン長官は「輸出額10億ドルはラーメン20億7000万個に相当し、麺をつなげれば地球を2600周回れるほどだ。世界人口80億人のうち4分の1は韓国ラーメンを食べたことになる」と述べた。さらに、「もはやK-ラーメンは一時的な流行ではなく、世界の人々の日常に深く根付いた」とし、「政府は企業と一体となって、製品開発、現地化、通関などを支援し、現地の流通売場と連携した販売促進、消費者向けの広報活動などを総力で支援する」と述べた。
三養食品のキム・ドンチャン代表は「輸出に貢献できて感無量だ」とし、「今後、アメリカや中国など既存の主要市場以外にも新たな海外市場を開拓し、ラーメンだけでなく、ソースなど多様な製品での輸出を推進していく」と語った。
(記事提供=時事ジャーナル)