どういうこと?日本人までもが太り始めた…―華字メディア
華字メディアの日本華僑報網は29日、「どういうこと?日本人までもが太り始めた…」と題する文章を掲載した。
文章は冒頭、「中国のSNS・小紅書(RED)では日本人はなぜあんなに痩せているのかと尋ねる投稿が多く、日本に旅行に行った際に街中に太っている人は全く見かけなかったという人もいる」と説明。一方で、「日本は世界でも肥満率が低い国だったが、今ではその日本人でさえも太り始めている」と指摘し、厚生労働省の「令和4年(2022年)国民健康・栄養調査」で、20歳以上の男性の肥満の割合は31.7%と10年前と比べて2.6ポイント増加したこと、50〜59歳の肥満率は40.1%と最も高かったこと、男女共に1日平均歩数が10年前と比べて9%減少していることを挙げ、「これらのデータから日本人男性の肥満率が上昇し、運動量も減少していることが分かる」とした。
そして、現在の日本人が太る原因の多くは仕事やライフスタイルの変化によるものと言及。ストレスが大きいこと、食事のデリバリーが手軽にできるようなったこと、食生活が不規則になったことなどが主な原因になっているとした。また、肥満になると糖尿病などさまざまな生活習慣病のリスクが高まるとしたほか、「ある研究では、日本人は太りやすい遺伝子を持つ人が多いという結果が出ており、体重を減らすのが難しい人も少なくない」と説明した。
さらに、「日本人には太った人も大勢いるのになぜ街中ではほとんど見かけないのか」とした上で、その理由について「日本で太っている人と言えば相撲取りだが、彼らは日本で芸能人に匹敵するほどの人気者。スターである以上、気軽に街に現れることはない。それ以外に、オタクにも太った人が多いが、彼らは街にあまり出ず、家の中に引きこもる人が多い。だから日本の街で太った人を見かけることがほとんどないのだ」と独自の見解を示した。
文章は、「肥満は健康にとって脅威であり、200種類以上の病気を引き起こすと言われている。自分が苦しむだけでなく、将来的に医療費の面で国に耐えられない過剰な負荷をかけてしまう可能性もある」と指摘。日本政府としても医療費削減のため、日常的な運動や健康管理を呼び掛けるなどさまざまな手を打ち、一定の効果を発揮しているが、それでも日本人の肥満は増加傾向にあるとした。
そして、「科学的に減量するためには、単にダイエットをするだけではなく、その人の生活を全面的に変え、過去の良くない習慣に別れを告げ、健康的な生活スタイルを確立することが必要になる。ダイエットは外見の変化だけにとどまらず、自己建設の過程であり、意義や価値のある自己探求の新たな旅である」とし、「みんなが健康のために均整の取れた体になることを願う」と結んだ。(翻訳・編集/北田)