中国の社会物流総額、１〜９月は５・６％増

天津市の天津航空物流区にある中国物流大手、順豊速運の全自動トランジットハブで選別機を使って仕分けをする作業員。（6月18日撮影、天津＝新華社記者/李然）

　【新華社北京10月31日】中国物流購買連合会は29日、1〜9月の社会物流総額が258兆2千億元（1元＝約22円）だったと発表した。物価変動の影響を除く実質で前年同期比5.6％増え、伸び率は1〜6月より落ち込んだ。物流は全体的に安定し、需要と供給のマッチングが確実に改善するとともに、国内総生産（GDP）に占める社会物流コストの割合はやや低下した。

　分野別では、農産物の物流総額が3.4％増の4兆2千億元、工業品が5.6％増の227兆7千億元、輸入貨物が4.2％増の13兆7千億元、再生資源が10.1％増の3兆5千億元だった。事業体・個人による物流総額は7.6％増の9兆1千億元だった。

　社会物流コストは2.3％増の13兆4千億元で、GDPに占める割合は1〜6月比0.1ポイント、前年同期比0.2ポイントそれぞれ低下した。構成は輸送コストが2.7％増の7兆5千億元、保管が1.9％増の4兆3千億元、管理が1.7％増の1兆5千億元となった。

　物流業の総収入は3.7％増の10兆元で着実に増加し、伸び率が1〜6月から横ばいとなった。