大谷翔平が悲願の世界一 「最高の１年だった」 緊張顔→満面笑みで雄たけび 「５０−５０」の歴史的シーズンを悲願締め ド軍が４勝１敗で４年ぶり８度目ＷＳ制覇

　「ワールドシリーズ、ヤンキース６−７ドジャース」（３０日、ニューヨーク）

　ドジャースが最大５点差をひっくり返す執念の戦いで死闘を制し、シリーズ４勝１敗で４年ぶり８度目のワールドチャンピオンに輝いた。左肩負傷を抱える大谷翔平選手は「１番・指名打者」で出場し、４打数無安打だったが、ドジャース移籍１年目ながら史上初の「５０本塁打５０盗塁」を達成した記録的なシーズンを、悲願の世界一で締めくくった。

　試合後のインタビューでは「ただただ嬉しい。ナイスゲームだった。新しいチームにきて、最高の終わり方ができて、最高の１年だった。（チームメートは）いい選手でもあり、いい人たちでもある。まとまった素晴らしいチーム。なんとか最後勝てて最高のシーズンだったなと思う」と、振りかえった。

　この日の大谷は初回の第１打席は中飛、三回の第２打席は左飛。１死満塁で迎えた五回の第３打席は空振り三振に倒れていた。七回の第４打席は遊ゴロに倒れた。八回はファウルを打った際に相手捕手の打撃妨害があり、出塁した。

　九回の守りの場面ではベンチの最前列でテオスカー・ヘルナンデスらと並び戦況を見つめていた。珍しく緊張の面持ちを浮かべていたが、勝利が決まると、雄たけびを上げながらベンチを飛びだし、歓喜の輪に加わった。