松下洸平と松下優也はリアル“ケイン&アベル”「内なる炎感じる」「野心強さ頼もしい」デビュー年・月も同じ
俳優の松下洸平が30日、都内で行われた世界初演の主演ミュージカル「ケイン&アベル」(演出・ダニエル・ゴールドスタイン、来年1月22日〜2月16日=東京・東急シアターオーブ)製作発表会に共演の松下優也らと出席した。
誕生日が同じ宿命のライバル・ケイン(洸平)とアベル(優也)の出会いと衝突を描く。“ダブル松下”は今作が初共演。ともに歌手として芸能界入りし、デビューは同じ2008年11月。口をそろえて「共通点が多く、ずっと意識していた」と語る、まさに「ケイン&アベル」のような間柄だ。
洸平は「念願かなって共演できてうれしい。優也君はパワーが全身から出ていて、野心や強さを感じられる。頼りにしています」と競演を心待ちに。兵庫出身の優也は、「洸平君は内なる炎も感じますし、優しく穏やかで包容力のある人。東(東京出身)の松下、西の松下みたいな感じで作っていけたら」と関西弁を交えて意気込んだ。
今作には、01年日本初演「ジキル&ハイド」などで知られる作曲家フランク・ワイルドホーン氏など、世界有数のクリエイターが集結。洸平は「皆さんと大きな船に乗って一から作品を作り出す喜びがある。この公演後に世界で上演される可能性もあるかもしれない。夢と希望に満ちたカンパニーだと感じております」と声を弾ませた。
会見には共演の咲妃みゆ、山口祐一郎、知念里奈、東宝演劇本部長・池田篤郎氏、アソシエイト・エグゼクティブ・プロデューサー・北牧裕幸氏(キューブ社長)も登壇した。大阪公演は来年2月23日〜3月2日まで新歌舞伎座で。
○…音楽のワイルドホーン氏は、この日の会見に「もうすぐリハーサルなのでワクワクしています。いくつもの冒険を分かち合ってきました。最高に素晴らしい作品になるでしょう」とビデオメッセージを寄せた。脚本・演出のゴールドスタイン氏も動画で「普遍的なテーマを扱う物語なので観客の皆様に喜びや幸せをきっと感じていただけるでしょう」と予告した。
◆「ケイン&アベル」 英作家ジェフリー・アーチャー氏の名作小説が原作。20世紀初頭、米ボストンの名家出身で有能なケイン(洸平)は、銀行で出世街道を歩んでいた。一方、孤児のアベル(優也)は苦難を乗り越え、ホテル王・リロイ(山口)に認められ、ホテル経営者にのし上がる。やがてケインとアベルは出会い、衝突していく。