高輪ゲートウェイシティ、来年3月開業…新たな都心への玄関口に
JR東日本は30日、高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)周辺の再開発エリア「高輪ゲートウェイシティ」を来年3月27日から順次開業すると発表した。
2026年春には全面開業する予定だ。リニア中央新幹線の開業を見据え、周辺では再開発が相次いでおり、新たな都心への玄関口となる国際交流拠点を目指す。
全5棟のうち、第1弾としてオフィスや商業施設が入る駅直結の複合ビル2棟が完成する。地上29階の北棟と地上30階の南棟で、KDDIの本社が移転するほか、約200店舗が入る大型商業施設「ニュウマン高輪」が開業する。国際会議場や観光客向けに観光情報を発信する拠点も備える。
総事業費は約6000億円で、一帯の面積は9・5ヘクタール。26年春にはライブ会場や展示会場を備えた文化施設など3棟が開業する予定だ。
品川・高輪エリアでは、京浜急行電鉄や西武ホールディングスも再開発計画を進めており、JR東の喜勢陽一社長は30日の記者会見で「ほかの開発とも結びつき、エリア全体の価値を高めていく」と強調した。