給食の「うま煮丼」からボタン電池が見つかる事故 口にした生徒は確認されず 調理検温用の温度計の電池が混入 《新潟》
長岡市は30日、市内の中学校で提供した給食の「うま煮丼」の中から、ボタン電池が見つかる事故があったと発表しました。
給食はすぐに提供が停止され、うま煮丼以外のメニューのみに変更したため、生徒が混入した電池を口にする事態には至らず、体調不良などを訴える生徒は午後7時半現在、確認されていないということです。
長岡市によりますとうま煮丼の中から発見されたのは、調理検温に使用する温度計内部に挿入されているボタン型の電池1個(直径1㎝)で、水銀は使われていないということです。
発見後、ただちに全校生徒に給食を食べるのを停止させ、うま煮丼以外のおかず(牛乳、大学イモ、わかめスープ)のみの給食に変更したため、混入した電池を生徒が口にすることはありませんでした。
電池が混入した原因は、うま煮丼が適切な温度で調理できているか検温する温度計の内部の電池をおさえるプラスチック製部品の一部が破損していたことによるゆるみによって電池が脱落し混入したためということです。
破損した部品は温度計に残っていてうま煮丼の中には混入していなかったということです。
事故発生直後に市がボタン型電池の混入による体への影響について、学校医や専門機関に確認したところ、「健康上の問題を現時点では過度に心配することはない」と回答を得たということですが、今後、体調に不調が出た場合はすぐに医療機関を受診するよう、学校を通じ保護者全員に連絡したということです。
長岡市は31日以降、市内全域の小中学校で使用している調理検温用の温度計の確認を行い、再発防止に取り組むとしています。