重賞で初勝利を目指すクラスペディア(今年8月撮影、ユーザー提供:ワラビさん)

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 未勝利馬のクラスペディア(牡2、美浦・河嶋宏樹厩舎)が、京王杯2歳ステークス(2歳・GII・芝1400m)で史上初の快挙を狙う。

 クラスペディアは父ミスターメロディ、母ウンベラータ、母の父アグネスタキオンの血統。母は未勝利だが、伯母のジェルミナルは09年のフェアリーSの覇者。桜花賞とオークスはともにブエナビスタの3着だった。

 ここまで2戦0勝。8月中京の新馬(芝1200m)はスローペースの逃げから上がりをまとめたが、エイシンワンドに差されて2着。続く小倉2歳Sでは先団から伸びたものの、やはりエイシンワンドに3/4馬身届かずの2着だった。今回は初の1400mとなるが、レースセンスがあるので問題なさそう。2戦連続で先着を許しているエイシンワンドにリベンジを果たせるかどうかが最大の注目となる。

 まだ未勝利だが、重賞で2着になったので収得賞金600万円のオープン馬。これは非常に珍しいパターンといえる。未勝利の身で重賞を勝てば、84年のグレード制導入後の中央所属馬では初めて。再度の重賞チャレンジで、日本競馬史に残る1ページを刻んでみせる。